結果 http://www.isuresults.com/results/season1920/gpchn2019/CAT001RS.htm
1 Boyang JIN 261.53
2 Han YAN 249.45 PB
3 Matteo RIZZO 241.88
4 Keegan MESSING 237.36
5 Keiji TANAKA 233.62
6 Junhwan CHA 222.26
7 Brendan KERRY 220.31
8 Camden PULKINEN 218.67
9 He ZHANG 217.42 PB
10 Andrei LAZUKIN 210.01
11 Conrad ORZEL192.60
12 Chih-I TSAO 186.82
FS詳細 http://www.isuresults.com/results/season1920/gpchn2019/SEG002.htm
1. Boyang Jin CHN - 261.53 (93.80, 83.30, -1.00, 176.10)
ルッツとびました。いいルッツでした。素晴らしいディレイドで高く、きっちりまわるボーヤンらしい4Lzです。でも、4Lz+3Tとんで、4T、4Sもとぶまでにはいたっていません。なんとかその状態にまでもどりますように。もうこうなったらオリンピックまでの長期計画でいいですから。2020-21シーズンに4回転きっちりとんで、今以上のスケーィングができてたら、メダル候補になれると思います。
たぶん、故障がなおりきらないのでしょう。ジャンプがとべなかった時にスケーティングをまじめにやったのか、おどろくほどよくなりました。8点台にのって当然でしょう。でも、まだ、ちょっとあらいでしょ?特にFSだと、リショーが要求する身体の使い方とちょっとちがうのだろう、というのが目立ちます。曲を表現する気は満々なのです。スケーティングもこのままじわじわのびていって、身体の使い方が洗練されてくると、曲想をつかんで表現しようとしているのがわかるだけに、おそらくもっといい結果がでてくるのじゃないでしょうか。ボーヤンはイメージはたぶんできているのです。身体がついていってないだけというか。方法をつかむ必要はありますが、イメージができている人は、なにかのきっかけがあれば、伸びます。逆にイメージできない場合は、伸びるのは限定されるようです。これはフィギュアにかかわらず、陸上のダンスでもそうだし、スポーツでもそうだし、もっと他の分野でもそうです。
2. Han Yan CHN - 249.45 (76.65, 86.34, 162.99)
冒頭の3A+3Tみました?これです。これがみられたらもう満足、なんですけど、ハンヤンはスケーティングもいいんですよね。ローリーはLa La Landを今年は2つ以上つくっていて、真凜ちゃんのFSもこのLa La Landですが、これは同じ映画の曲か?というほどニュアンスに満ちた振付となっています。この映画、そういう映画なんですよね...明るい昔ながらのミュージカルか、と思いきや、ぜんぜんちがうニュアンスがはいっていって。最後あれ、もしかして新しい形のハッピーエンドなんだろうか、なんて気もするのですけど、昔のミュージカルではありえなかったパターンで映画は終わりました。ポケットに手をつっこむ振りがはいります。これ、即、連想したのが、カート・ブラウニングのカサブランカです。なんて古い。でも、あれ大好きだったのです。これも好き。決してトランジションつめつめではありません。それどころかごくシンプル。でも、この曲の雰囲気がにじみでてくるっていったい...1つはスケーティングのうまさでしょう。エフォートレスにすーっとのびてしまう。それにしても、数年前はローリーがおもちゃにしているのだろうか、なんて思ってたのです。今やスピンで土を掘る人をやってくれたって、おなじみのをやってくれてる、っていうだけで、前のとは反応がちがう。前は爆笑したり、にやにやしていました(笑)休む前からだいぶんちがってきてはいたのですけど、復帰ではっきりしました。大人になって帰ってきましたねえ。こんなニュアンス前はだせませんでした。たぶん今度みるのはWCです。ものすごく楽しみにしてます。
*注:なぜだかローリーと思い込んで、おおぼけのことをかいていますが、これは佐藤有香さんの振付です。すみません、ちがっていて当然だわ。SPのときにバイオみなおしたのに振付師がかわっていることが念頭から抜け去ってしまってました。
3. Matteo Rizzo ITA - 241.88 (79.00, 82.16, -1.00, 160.16)
家出していた4Tが帰ってきました。かなりいいのをとんでます。これがあるのとないのとで、ぜんぜんちがった結果が生まれます。かわりに3Aは家出したし、Lzのエッジは不確実ですけど... 冒頭3Loは4Loにするつもりのジャンプなんでしょう。それにしても4Loとは、なんてチャレンジャー。おそらくこれは、4Aをのぞいて4回転中、一番むずかしいジャンプです。昌磨君が昔、WCでなかなかいいのをとんだのですが、神経をつかうといって、やめてしまってますし。今、とんで成功しているのは、羽生君とグラスル君ぐらいじゃないかな。今度みるのは欧州選手権のはずですが、そのときにはきっと挑んで来るのでしょう。この選手、気に入っているのですが、ジャンプミスなどはともかくとして、動きに雑音がはいらないような気がします。で、素直に音楽と滑りをたのしめてしまう。カンツォーネすべろうが、ロック滑ろうが、フラメンコすべろうが、形になってしまう、音楽が響いてくるって面白い資質です。ドラマをつむいでいるわけでもないと思うのだけど... それにしても、スカリさん、フラメンコブームなのでしょうかね。いかにもフラメンコ、といった振付はしてないし、フラメンコらしく、コンパスで音楽とっているとも思えないのですが、曲が面白いのかな。
以下またかきたすかもしれませんが、とりあえず、動画だけはっておきます。
4. Keegan Messing CAN - 237.36 (77.56, 84.00, -1.00, 160.56)
5. Keiji Tanaka JPN - 233.62 (78.40, 80.58, 158.98)
6. Junhwan Cha KOR - 222.26 (74.86, 78.00, 152.86)
それにしても、ファイナル、男子は大混戦というか、あまりにも混沌としています。ふつう22~24ぐらいで足きりになるんですけど、今年はもしかして、20ぐらいでもファイナル、ということがありえるのか、なんて思ってしまいます。
ネイサンはもうファイナル決めてしまいましたし、羽生君も30の持ち点でファイナルいくでしょうけど、あとはどうなることやら。見当もつきません。
次のロステレは有力候補のサマリンとナム君(共に持ち点13)、アリエフ(持ち点11)が登場します。私としてはファイナルでは、なんといってもアリエフがみたいんですけど、ナム君にこのあいだみたいにあおってもらうのも楽しいかもしれん、なんて思ってます(笑)
男子ファイナル得点表
http://www.isuresults.com/events/gp2019/gpsmen.htm
