なんと、なんとの結果ですね。

 

ちょっと今日はまじめに働かないといけないので、比較的手短に。たぶん全体についてもう少し書くと思います。

女子シニア

1位 白岩優奈 68.52

2位 横井ゆは菜 67.01

3位 山下真瑚  

 

 

簡単にいって、猛暑の影響か体調をくずす選手が多い中、新シーズンにむけて準備がある程度順調にすすんでいる選手が得点をあげたといえるのかもしれません。友野君もですが、びっくりのできだったのが白岩優奈ちゃん。ホントに体調くずしてたの?踊りで大切なのは、いるところに力はいれるけど、いらないところに力をいれないということ。でもこれ難しいんですよ。つい余分なところに力がはいってしまう。それで一生懸命やっているつもりになってしまう。

 

でも、抜けるところが抜けるようになったほうが身体は効率的につかえるし、つなぎもよくなるのです。呼吸が楽にできるし、やわらかな雰囲気もでてくる。インタビューにもありましたが、それができつつあるんでしょう。となると、数年の停滞にもめげずにがんばってきた成果がやっとでるシーズンが訪れたのかもしれません。アメリカ合宿中には3Aをとべるような気はしなかったのですが、もう少しでできる状態になりつつある、といってます。案外ですけど、3Aやるとほぼかわらない時期に4S挑んでくるかも、なんて気はします。4Sのほうがかんじがよさそうにみえましたし。

 

ランビ振付のこのプロ、美しいです。FSではリショーが対象的なのをつくります。今シーズンこそ飛躍の年となりますよう。

 

ゆは菜ちゃん。アイスショーのほうがよかったかもしれませんが、今年にかける意気込みがつたわってきました。このSP、雰囲気あってなかなか好きです。

 

真瑚ちゃん。3S+3Tだなんて。よほど体調悪かったのでしょう。着氷あやういところあったし...でもねばりました。愛らしいプロの雰囲気はでてたと思います。これから上り調子となりますよう。

 

6位の坂本さんは、陸上でのダンスとしてはまずないんじゃないか、というバランスです。上半身、腰から膝、膝から下にこれだけ差があったトップ選手っていたかしら?小、特大(ただし前面と腰に特化というかんじが...後は中でしょう)、中のくみあわせにみえるのです。3AはFSで回避するとのこと。そちらのほうが正解でしょう。おそらく練習でもほとんど着氷していますまい。前にも3A絡みでケガしているだけに、再発防止のためにも身体作りのプランを練り直す必要あるんじゃないかしら.。

 

新葉ちゃん、ひたすら心配です。呼吸があれほどあらくて、大丈夫なんですか。いかにもらしい表現力は腕と背中の連動で見ることはできました。体幹と連動させることで、腕の動きは全身の表現といっていいものになる、といういい見本じゃないかしら。決して手足が長い選手じゃないのに、表現に心をうたれるのはそのせいでしょう。でもジャンプを完全に見失ってます。一時的な体調不良だけだったらいいのですけど。またケガおおそれがあるんじゃないかと、思わずコメント欄できいてしまいました。お返事かけてませんけど、許してくださいね。明日以降、かきますので。

 

ベテラン勢の奮闘が目につきました。とりわけ永井優花ちゃん。この数年ずっとジャンプに苦しんできていたのが、やっと絶不調を脱出しつつあるかもしれません。ややあやしいようにはみえましたがちゃんとおりて、しっとりとした世界を作ってくれました。FSもぜひこの調子で。

 

男子

事実上、山隈、木科君がせまっているとはいえ、FSは一騎打ちになるんじゃないですかねえ。

 

友野一希 73.33
このプロ、みたかったんです。いいじゃないですか。しかも4T、4Sの二種類とびましたよ。体力的にはまだあげていく必要がありますが、悪くはありません。たいへん楽しみです。エネルギーギレしなければかなりのプロになるはずです。GPSで再度表彰台がみられるかもしれません。

山本草太 67.50

4Sはきめたのに、4T-3Tコンボが2T2Tなってしまいましたね。残念。が構成的には友野君といい勝負じゃないかしら。おそらく日本男子No.3の座は4Tと4Sを決めるかどうかが鍵となるのでしょう。高志郞君が4Lzもやっていますけど、今年まにあうかは微妙だし。

足元はいいんですよ。みてると泣けそうです。滑りの技術のみならず、感受性もあるとしか思えない滑りを前からしてます。で、問題の上半身。なんとかしようという意識も芽生えているようにみえます。腕と背中は連動してますし、根本はまちがってはいません。でも細かい使い方がわかってないかんじがします。町田君のようにバーレッスンをやるほうがいいんじゃないかしら。今はまだ棒みたいになってますので。高橋大輔君、羽生君、昌磨君みたいな独自路線やれる人達はバレエなんていらないし、邪魔になるだけじゃないの、って気はするんです。NYCが踊るウエストサイド、すばらしくきれいだけど、それだけで、あの生々しいエネルギーが感じられませんでしたよ。よくもわるくも生のエネルギーこそがウエストサイドのダンスの特徴ですが。

友野君もバレエ大していらないタイプかも。今回、ミルズ先生にたっぷりやらされたはずですが、もともと、なかなかいい使い方ができます。高さが不安定なところが気になっていたのですが、今ではほぼ気になりません。センスがいいのでしょう。

でも、たぶんそういうのは例外。特に身体の使い方や表現に苦労している選手にはバレエのアカデミックな考え方が大いに役立つのか?なんて考えつつあります。高橋君をのぞくと今、表現上のNo.3(陸上ではNo.2かも...)と思っている高志郞君でもそうでしょう。ランビのところで少なくともさんざんコンテンポラリーやらされて、よくなったようにみえます。写真だけでそういっているので、実際の演技になるとわかりませんが