まだ前の記事の続きも書いていないのですが、

ISUが7月2日にCommunication No. 2265が発表されました。これは、倫理規定です。

https://isu.org/inside-isu/isu-communications/communications/21534-isu-communication-2265/file

翻訳はまだありません。というより、日本スケ連のサイトからコミュニケーションの翻訳のありかをさがせないんですけど(^_^;) さがしかたが悪いのか、リニューアルしたばかりだから、なのか。

それはともあれ、こういう倫理規定を今までISUが発表したことあったのかなあ???というものです。もっとも、単に記憶にないだけかもしれません。

Twitterのほうはこの規定に対する反応はきわめてうすいです。まあ、レフリー、テクニカルパネル、ジャッジの倫理に関する規定ですから。しかも決してよみやすいとはいえないし。

こんなかんじのことが書いてあります。

1.1
選手 特別な関係
 家族、ゴッドファーザー/マザー、スケーター、家族などとの親密な関係、コーチ、強力なライバルを育成の場合

⇒ジュニア、シニアのグランプリ・シリーズ、テクニカル・パネルの一員、レフリーにはなれない

1.4
自国の国のスケーターが
前年度のWCで1~5位になる
オリンピックで1~5位になると当然予想できる

⇒その国の人間はオリンピックでテクニカルパネルやレフリーになることはできない

1.5
チャンピオンシップ(欧州、四大陸、世界選手権)でも、

自国の国のスケーターが
前年度のWCで1~5位になる
オリンピックで1~5位になると当然予想できる 場合

⇒その国の人間はテクニカルパネルやレフリーになることはできない

1.6
オリンピックのテクニカルコントローラー、テクニカル・スペシャリスト、レフリーに任命されているもの
ISU加盟国の自国以外の国がそのシーズンに冬期オリンピックに参加しそうな場合は、事項以外の国の国内選手権でテクニカルコントローラー、テクニカル・スペシャリスト、レフリーにはなれない。

ISU加盟国のスケ連の会長、副会長、Directors General、書記長、スポーツディレクターなどの任期中
以下のテクニカルパネル、レフリーにはなることはできない
 チャンピオンシップ、シニアグランプリ、グランプリファイナル(ジュニア、シニアとも)、オリンピック

ジャッジ以降ははぶきます。テクニカルパネル、レフリーとちょっと似た規定がしてあるところもあります。あと、3. Gifts and Favors – Invitations to attend Skating Competitions as Guest なんて規定もあったりします。要するに、ゲストとして接待を受けるな、という話です。違反すれば制裁が科せられると,,,

画期的といえば画期的です。でも、こういう規定ができたこと自体が、今まで裏になにかあるのかなあ、なんて疑いが裏づけられたような。大なたをふるったというか、これまでなぜこんなこともできなかったのだ、というべきなのか。

で、この規定について書いた記事が、次のもの。今までがどんな状況だったか、具体例などもあげてあります。

ISUが審判の倫理規定に大鉈!北京冬季五輪のフィギュアにも影響。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190708-00839937-number-spo

筆者は田村明子さんです。この方、ずっとジャッジと採点スキャンダルについて追っている人です。ソチの審判団についても書いてあります。あれは疑われてもしかたないテクニカルの編成でした。この規定を推進したのであろうと思われるラケルニクが、このソチの時の疑惑の審判団の当事者なのなんともいえないものがありますが。個人的反省もあってのことなのでしょうか(笑)

 

もっとも、あのテクニカルパネルでなかったとしても、個人的にはまずまず結果はああなるだろう、と思っていますけどね。ソトニコワはこんな演技できるんだ、とびっくりした覚えがあるし、キムヨナはバンクーバーみたいなオーラなかったですし(さらには前年度のプロのほうがよいんじゃないかと思ったし)、カロリーナはジャンプ構成考えると3人の中で一番弱かったのです。カロリーナの演技が一番好きだったですが...

 

ご興味があるなら、こちらがソチのプロトコルでごらんください

 

SP

http://www.isuresults.com/results/owg2014/owg14_Ladies_SP_Scores.pdf

FS

http://www.isuresults.com/results/owg2014/owg14_Ladies_FS_Scores.pdf

 

さらには、関連記事みてもらうと、これまであったいろいろな採点疑惑がわかるのではないかと。