山本草太
SP:エデンの東
FS:In This Shirt - The Irrepressibles
振付:カメレンゴ
https://twitter.com/online_on_ice/status/1128851935635943425?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1128851935635943425&ref_url=https%3A%2F%2Fxxhuyuzero.jp%2F2019%2F05%2F16%2Fyaammo%2F

初の海外振付なのは知ってました。カメレンゴなのは、そうかあ、というところなのです。きっといいプロを作ってくれるんでしょう。昨日もアイスダンスプロですが、ウィバポジェのプロにまたしても泣いてしまいました。日本人シングルにもいい作品を作ってますよね。有名なのは大ちゃんがオリンピックで銅メダルとった道でしょうか。私が好きなのは明子ちゃんにふりつけたOとオペラ座です。

が、曲は誰が選んだのでしょう?少なくともFSはカメレンゴ、ですよね。SPもかな。

基本、似合いそうな曲とは思うんです。でも、前に誰がやったかを考えると、なんともチャレンジャーな組み合わせになるかも。

まず「エデンの東」

おそらく、昔の映画、ジェームズ・ディーンのエデンの東のサントラというわけではありますまい。

町田君の時から、「エデンの東」といえばドラマ版。数々の人がやっていますが、やはり決定版は町田君。

 

きわめつけに愚かなブログ主は、あの冒頭のポーズに受けまくって、あのマネをやってきゃっきゃと喜ぶばかりで真価がさっぱりわかっていませんでした。たいへん遅まきながら世界選手権でやっと雷にうたれました。突如として、このプロ、すごい、と。

 

遅すぎる、鈍すぎる反応でした。

 

で、急遽、前のをみなおしたのです。すると、みんな表現がすごい...エレメンツのでき、不出来はあるけど...もちろん、きわめつけは世界選手権でFSの前に何度も何度もみなおしました。本人が町田史上最高、とのたもうていたその意味がやっとわかりました。ギリギリとはいえ一応リアルタイムできがついたのだ、永久にわからなかったよりマシということにしてます。自分が素直に鑑賞して感動の嵐につつまれるのではなく、一部で悪ノリして、作品そのもののよさがちゃんとわからないタイプなのだ、というのを思い知った例でした。

WCの町田君をはっておきます。草太君もおそらくこの曲と思われるので...みればみるほどこの演技すばらしい。また、この曲、いい曲だけど、表現を工夫しないと平板になってしまう、というのもすぐに想像がつきます。草太君の場合、スケーティングには不安を抱いていないのだけど、なにせこれをみているだけに表現の向上が必要じゃないかしら。でないと町田君のリピ病がでるかも...ちなみに青木祐奈ちゃん以外はこの病気がでてるのです。草太君、がんばって。

 

 



一方、In This Shirt。こういう曲です。

 


歌詞/和訳はこちら
https://www.songaah.com/ja/lyrics/in-this-shirt.html

 

音はにあいそう。問題はこの曲で即、思い出すのが二人と一組いるということ。ホワベイはアイスダンスだから、のぞきましょう。残る二人はシングル男子だけど、二人とも滑りがうまい表現巧者...

これは、アマチュアのころのものでなく、プロになってからとはいえ、ジェフリー・バトルがやってます。 Linda Garneauの振付なのですが、またうまいんだ...ジャンプさえとばないならバトルは至高のスケートをする一人だとあらためて思ってしまう。この音はめなんなのでしょう。リズム主体にとってますよね。膝でしっかりリズムがきざまれてます。でも、ここぞというときに主旋律にのってるし...で、ここではジャンプもきめてる...このバラエティ。ラストにいたるまで好き。

 

 

もう一人はジェレミー・アボット。全然ちがうアプローチです。このオフバランスたまりません。もう文法がちがうかんじです。もしや?と思ってwikiで振付師を確認したら、やはりリショーでした。ジャンプはしないでいいのよ。JOで苦戦しているのはジャンプのせいなんだから。ジャンプよりもすべりと表現をみてくださいね。こういう使い方はしないかもしれないけど、草太君、こういう腕の使い方もまねてみてくれないかな。今は腕の使い方でだいぶん損してます。どんどん工夫する必要があるから。

 


今のところ、草太君は表現巧者、というかんじではないですからね。来シーズンは表現をみがく年にするのかなあ???そう、同じ曲を使うつながりで、ぜひ上の3人を研究してほしいです。

さて、どんなプロがくるでしょうか。しっかりものにしてください。もちろん4T、それから4Sあたりもしっかりはいってくると期待したいところ。グランプリシリーズの割り当てどうなるかな。


友野一希
SP:

 

 


振付:フィリップ・ミルズ
https://twitter.com/naniwatomono/status/1128909381779591173
https://twitter.com/online_on_ice/status/1128907192025796608
 

ウェイン・マグレガーは英国ロイヤル・バレエ団常任振付家。Woolf Works とか、二人の女王メアリー とか。バーンスタインの曲にもつけてましたっけ。鬼才といわれる人です。上の動画みてもわかりますよね。振付の様子を公開しているワークショップもあります。体のつかいかたがすごく面白い。こういうのみてると、まとまったものがみたくなります。DVD(Blu-ray)もでてます。

 

 

 

 

Chromaはこちらに紹介されています。全体で25分だそうです。作曲はJoby Talbot、Jack White III。

https://waynemcgregor.com/productions/chroma

しかし、この曲を選ぶのはミルズだけのはず。で、友野君はきっとバレエ漬けにさせられているにちがいない... リズム感はすばらしいけど、バレエはあまりやったことないんじゃないかな。前は高さのコントロールができてなくて、上下にぴょこぴょこ、となる癖がありましたから。アカデミックにずっとやっていると、たぶんああいう癖はでないと思います。

友野君次第ですけど、ミルズの要求に応える努力をすれば、かなり面白いプロになるんじゃないかしら。だいたい曲からして個性的。コンテンポラリーらしい新鮮な動きがたくさんはいるかも。いや、もろにその動きがはいるかもしれません。たのしみ~。


FSでムーランルージュを振り付けるミーシャと組んだことはありますが、SP、FSそろって海外での振付、というのははじめてですね。お誕生日(といっても5月15日)に投稿したInstagramで、ミルズとうつっています。
https://www.instagram.com/p/BxgW5upnVz1/?igshid=64wxtjf77iwq