しつこく2018-19年シーズンのおさらい。さっさと終わらせないと次のシーズンの試合がはじまってしまうのでは、という気がしてきました。

 

フリーのほうは、アイスダンスからいきます。前のはさすがに変なので、6~10位をまず最初、1~5位はあとで、と順番もかえますね。カウントダウンになってないけど...


6位 パイパー・ギレス/ポール・ポワリエ カナダ選手権

 

パイポー、むずかしいことをやり続けたシーズンでした。RDもそうでしたが、FDもしょっぱなから、!?という動きです。なのに、これみよがしにまったくやらず、流れでやってしまいます。このやり方、得なのか損なのかはわかりませんが、そういう個性の組なんでしょう。シーズンはじめは苦戦しましたが、カナダ選手権のときはすばらしかったです。ゴッホの絵がモチーフだそうです。そうか、あの絵が、と思ったきり、ちがうストーリーを勝手に頭にえがいて見るのが常になっているブログ主。そんな見方してもいいプロなのはまちがいないので。ポールの雰囲気がRDとまるでちがうのがツボの一つです。


7位 シャルレーヌ・ギニャード/マルコ・ファブリ 

 

 

 

この演技のおかげで、ラ・ラ・ランド、大好きになりました(笑)また、この演技をみて、ますます、あれ、不思議な映画だよなあ、と思うように。あのラストって二人が別れてしまって別々の道をいったアンハッピーエンドなのか、それぞれの夢をかなえて幸せになりました、というハッピーエンドなのか、どっちなのでしょう。どちらでもお好きなように、ってことかもしれません。昔のミュージカルみたいにひたすら楽しい、で終わらないところが、今の時代にあった作品っていうことかしら。

 

さて、ギニャファブ。3位にはいったグランプリファイナルが印象深いのですが、うまくみつからないので、欧州選手権のほうをはっておきます。

あと、すぐ自分でも忘れてて、キスクラでこの人、見覚えあるような気がするけどだれだっけ、となるので、書いておきます。この組のコーチ兼振付師はバーバラ・フーザル=ポリで、イタリアではじめてWCで優勝したアイスダンサーです。表彰台にあがったイタリアのアイスダンサーでも初じゃないかしら。あと、ソルトレイクでも銅をとっています。https://www.nicovideo.jp/tag/バーバラ・フーサル=ポリ にたくさん演技がおいてあります。

 

8位 ロランス・フルニエ・ボードリー/ニゴライ・サアアンスン  世界選手権

https://m.ok.ru/dk?st.cmd=movieLayer&st.discId=973753617025&st.retLoc=friend&st.rtu=%2Fdk%3Fst.cmd%3DfriendMovies%26st.mode%3Down%26st.friendId%3D577535594881%26st.frwd%3Don%26st.page%3D1%26_prevCmd%3DfriendMovies%26tkn%3D155&st.discType=MOVIE&st.mvId=973753617025&_prevCmd=friendMovies&tkn=6696&__dp=y#

このフルソレ、前はデンマーク代表でした。そしてオリンピック枠も自分達で勝ち取ってました。なのに、カナダ国籍の女性がデンマーク国籍をとれず、デンマーク代表としてオリンピックにいけないということでオリンピックに出場できなかったのです。なんとも気の毒なところでした。でも、デンマークは気前よくカナダにリリースしてくれたのです。今シーズン、後半からはカナダ代表として、出場しています。練習拠点がカナダですから、おそらく男性はカナダ国籍をとってオリンピックにいけるはずです。問題はカナダのオリンピック代表枠に入ることができるかどうかだけ。カナダ選手権からの演技をみているかぎり、十分にありえることのはず。特にこのプロ、いいです。音楽は実際はフラメンコの楽曲ではありません。でも、そのエッセンスはみごとにでてるではないですか。シングル女子ではできないしてできそうでできなかったWCベスト10入りもやりとげました。北京こそ、出場がなりますように。ファルダを使った円形で少し重みのあるフラメンカらしい表現がなんとも魅力的です。


9位 ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン NHK杯

 

 

2916-17シーズンに欧州選手権にはでているのですが、GPSにでたのは先シーズンがはじめての組です。つまりNHK杯が2年ぶり。2017-18シーズンはフィンランディアとか、ロンバルディアでもみていたはずなんですが、記憶になくて。NHK杯でびっくりしました。SDはまあまあ。なんといってもFDでした。ドナ・サマーのCar Wash、Bad Girlと続いてアース・ウィンド・アンド・ダイアーのSeptember、またドナ・サマーでOn the Radio、最後にマイケル・ジャクソンとすばらしくのれる曲ばかり。それが楽しく展開されてもうノリノリ。その後、いまいち伸びきれませんでしたが、今後に期待します。アイスダンスでベスト10入りしてイギリス復活ののろしをあげてくださいませ。あと、こういうダンスプロがもっと増えてほしいなあ、なんて思ったりして。

10位 マージョリー・ラジョイ/ザカリー・ラガ  世界選手権
https://www.dailymotion.com/video/x73tzj3

このカナダのアイスダンスペア、JGPSのころから注目してきました。
ジュニアではペア競技はロシアが強くて。組毎にカラーはちがうとはいえ、あと一歩のような気がする、完成度は高いけどあまりのびないかも、なんて思ってた所に、この組をみつけたときはうれしかったものです。152cm、172cmという小柄なカップルなんですけど、なんともパワフルで体いっぱいに表現します。今年からとりいれられたコレオのニースライドなど、効いていませんか。JGPSではともすればあらっぽくて、勢いあまって、あれ、みたいなところがありました。ファイナルに出場したものの、メダルのがしましたし。最後の最後に完成度をあげてきました。得点176.10というのはジュニアの世界記録です。カナダの将来の希望といっていいでしょう。この組がのびていくのをみていきたいな、と思ってます。

うう、選べなかった組がでてしまいました。ホワベイとか、ポーランドのナタリア・カリシェク/マクシム・スポディレフ(カリスポ)とかも気にいっていたので、けっこういじってしまったのです。

 

カリスポについて書いたことないのでこの際、追加して、少しだけ書いてみます。

ここ、ちょっとかわった感触していて、おもしろがってみてます。女性156 cm、男性178cmと女性が小柄なところ。そのせいかなあ、ちょっとかわった音楽表現をします。欧州選手権では各国のシングル選手が個性的な表現しておもしろいのですが、アイスダンスではなんといってもカリスポだなあと。で、今年、じわじわよくなったかんじなんです。グランプリシリーズのときは、ふうん、みたいなかんじでみていたのが、欧州選手権で突如としてFDの面白さに気がつきました(あいかわらずおそい...)ちょっと意表をつく外連味があるような気がします。リフトなんかもそうですし、カリシェクが小柄で身長差があるのをうまく利用しているというか...振付師のS. Nowak-Trebacka, L. Chojnacak, R. Bondaraはこの組のコーチで、たぶん他に振り付けているのをみていない、というのもあるんでしょう。ちなみに、wikiにはCommunication No.2210の決定事項が書いてあります

「2015-2016シーズンのSDのパーシャルステップシークエンスは、新たなパターンダンスティータイムフォックストロットとしてISUより認定を受けた」

ティータイムフォックストロットは来シーズンのジュニアのパターンダンスです。

つまり、パターンダンスにしてよい、とするだけの要素のはいったスタンダードな振付をきちんとこなしていたという証拠かなと。振付よくても、実行能力がなければ、こういう評価受けないでしょう。

印象的だったのは欧州選手権のFDです。でもうまくみつけることができなかったので、メントール・ツアー・カップのを。