詳細結果:http://www.isuresults.com/results/season1819/ec2019/SEG007.HTM
プロトコル http://www.isuresults.com/results/season1819/ec2019/ec2019_IceDance_RD_Scores.pdf
1. Gabriella Papadakis/Guillaume Cizeron FRA - 84.79 (45.84, 38.95)
2. Alexandra Stepanova/Ivan Bukin RUS - 81.37 (43.86, 37.51)
3. Charlene Guignard/Marco Fabbri ITA - 79.05 (43.10, 35.95)
4. Natalia Kaliszek/Maksym Spodyriev POL - 72.87 (40.87, 32.00)
5. Victoria Sinitsina/Nikita Katsalapov RSU - 70.24 (37.59, 34.65, -2.00)
6. Olivia Smart/Adrian Diaz ESP - 70.02 (37.54, 32.48)
7. Lilah Fear/Lewis Gibson GBR - 69.77 (37.60, 32.17)
8. Sara Hurtado/Kirill Khaliavin ESP - 69.28 (37.06, 32.22)
9. Marie-Jade Lauriault/Romain Le Gac FRA - 68.98 (37.23, 31.75)
ライストみながらメモとったので、滑走順にならべてみましょう。順位は一番始めにかいてます。()でかいてるのが滑走順です。わかりにくいかも、、、
6(16) オリヴィア・スマート/アドリア・ディアス ESP 70.02 (37.54 32.48)
背は高くないのに、厚みがあるせいか、肩幅があるせいか、なかなか頼もしげにみえるディアス。そういう彼が、スマートのウエストに手をまわして、ただただ一緒にすべるところなど、面白いひねりが見られる振りです。あっさりと第4グループまでをぬきました。
8(17) サラ・ウルタド/キリル・ハリャヴィン ESP 69.28 (37.06 32.22)
ウルタドが1920年ぐらいのフラッパーみたい、なんて思ってしまうのは変かしら。衣装のせいでそう思うのか、髪型のせいか。スペイン勢が並ぶ結果となりました。あああ、ツイズルがみだれましたか。リベルタンゴがかかると同時に拍手がおこりましたが、なんだか微妙な拍手でしたね。かえって踊りにくかったのでは。しかし、ズーリンの振りって、やっぱり一筋縄ではいきませんね。正確にいうと3人の担当のうちの一人みたいですけど。細かくて意味深だ。それでなくてもタンゴ・ロマンチカのコンパルソリはむずかしいのに。そうか、二組並んであらためて、スマディアとウルハリって、カナダ対ロシアの代理対決でもあったのだ、なんて今更ながらの感想。
7(18) ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン GBR 69.77 (37.60 32.17)
前半の曲はフラメンコなんですけど、カスタネット以外はフラメンコってかんじはしません。かっとびすぎて。で最後の曲になってからさらに加速してスピード感が増す。いいわあ。曲はジプシーキングだからフラメンコ風味はあるんですけど、純粋フラメンコでもない。でもこののりでいくには最高。これ、ちゃんと振付師がだれかみてませんでした。アグノエルの振付だったんですねえ。ああ面白かった。
9(19) マリー=ジャード・ローリオ/ロマン・ルギャック FRA 68.98 (37.23 31.75)
この衣装、あくまで大人っぽくシックにいきたかったのでしょうかね。この曲だから他のやり方もあるような気もするけど。それはともかく、アイスダンスは曲のアクセントのとりかたがうまくて、みせかたに工夫してあります♪ここだ、というところでリフトきたり、高低かえたり。得点待ちで演技のリピートがながれているときに、手拍子うったり、おどったりとノリノリでみてしまいました。シカゴの曲好きだったんだ、とやっと気がつく始末。何年この曲きいているんでしょ。しかし、モントリオール・チーム、いったい何組ユーロに出場させてるの???
16(20) ダリア・ポポワ/ウラジーミル・バイリコフ UKR 60.01 (32.30 27.71)
あああ、ツイズルが。かなりのアップテンポではいりますから、決まればかっこいいんですけどね。距離もツイズルの間にいじる振りになってますし。うううん、やっぱり点はのびませんでしたね。
Warm-Up Group 5
5(21) ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ RUS
Victoria SINITSINA / Nikita KATSALAPOV RUS Rhythm Dance 2019 European Championships
ツイズルで二人とも転倒なんて。なにがおこったのでしょう。ものすごい勢いでいくのはカツァラポフにはいつものことなんですけど。それが転倒してしまったのでシニツィナがびっくりしてやっぱり転倒してしまったのかしら。いや、倒れたカツァラポフがシニツィナの進路にはいってしまったのかもしれません。そこからおとなしく勢い無くなったか、と思いきや、細かい音のとりかたのところから復活しましたね。で、いつものとおりぐいぐいまわってました。半分やけに見えないこともなかったけど。リフトは安定してます。やっぱり男性側の体格って影響しますね。うわ。転倒があったにもかかわらず、悪くない点がでました。でも転倒なければ80点ほどいったような。
2(22) アレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキン RUS 81.37 (43.86 37.51)
でまた、同国対決の滑走順に。ここは難しい組み合わせを果敢にやってくるところ。ちょっと精密機械みたいなかんじで攻めてくるかな。先日のロシア大会みたいに調子の悪いときもあるのですが、今日はぴたっとはまったかんじです。wow、というべき演技でしょうか。得点でましたねえ。
3(23) シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファッブリ ITA 79.05 43.10 35.9
出だしがわりとおっとりしてますから、ステブキに比べると情感勝負か、なんて思ったのは甘かった。いやいや、ツイズルで攻める攻める。で、大好きな片手を足におくリフトがきます。これ、出るときまで工夫してあるんです。そして、なめらかな部分がきてメリハリがすごくききます。キーポイントでNだしてないのは二組だけです。いや、ここも攻めました。ユーロはアイスダンスが熱いわ!で、この組、今年はRD以上にFDがいいですよ。
4(24) ナタリア・カリシェク/マクシム・スポディレフ POL 72.87 (40.87 32.00)
しかし、アイスダンスのリフトってこれでもか、というほどオリジナリティを各組だしてきます。ここもそうです。最初のリフトも最後のもありそうでないんじゃないかしら。おもしろかったです。あら、けっこういい点がでました。プロトコルみると、実はキーポイントがパーフェクトだったのです。あらまあ。
1(25) ガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロン FRA 84.79 (45.84 38.95)
なんでしょうね。このツイズル。ちっとも力まかせでない。そうですね、ロシアの二組とくらべてもらうとちがいがものすごくわかるのでは。シニカツもステブキも男性がうまいんです。でも、たとえばツイズルのところで力と勢いにまかせてぐいぐいまわってます。カツァラポフの場合は内なる熱いロシアの魂が勝手に体を動かすのかもしれませんが。で、女性側が苦労するという図式。ステパノワは前からがんばってましたし、シニツィナは別人のように進歩しましたけど、それでもやはり女性陣が奮闘しているのがわかります。でもパパシゼはあまりに自然にするするっと動いて苦労の跡さえ見えません。これだけでもこの組と他との圧倒的なちがいがわかるというもの。で、なにげにこれだけスケートがのびますか。
一方で、伸びしろもあるんですよね。たとえばキーポイント。1TRがNTYYとなってます。それからミッドラインステップシーケンスもレベル2ととりこぼしています。90ぐらいいくってことよね...あとツイズルで男性がレベル3です。そうかあ???そりゃ、がんがんまわってませんけど。このあたり、Jsportsの解説を楽しみにすることにします。
追い込むほどの練習はできないのかもしれませんが、それでもギヨーム、だいぶんよくなりましたかね。
それにしても、今後、北京までここに勝てるところなどでるものでしょうか。想像もできません。妥当パパシゼでがんばってほしいものだけど。
実際問題、WCは圧倒的に強いパパシゼは別格で、金はもうほっておこうと、複数の組が激しい銀争いをすることになるんじゃないかしら。ハベドノが一つ抜けているとは思いますが、先日のカナダ選手権をみたかぎり、ウィバポジェとパイポーが狙える位置にいますし、ファイナルやロシア選手権みるかぎりはシニカツ、今日の演技をみるかぎりはステブキも対抗馬にあがってくるでしょう。メンタートルンのチョクベイもよかったですしね。
