結果:http://www.isuresults.com/results/season1819/jgpcan2018/CAT001RS.HTM
詳細FS:http://www.isuresults.com/results/season1819/jgpcan2018/SEG002.HTM
プロトコル: http://www.isuresults.com/results/season1819/jgpcan2018/jgpcan2018_JuniorMen_FS_Scores.pdf


1 ペトル・グメニク Petr GUMENNIK    RUS 220.04    SP 4    FS 1
3A+3Lo 3A shaky 3S 2A(タケノコ)3Lz(タケノコ) +3T 3F(タケノコ)+2Lo+2Lo 3Lz(タケノコ)

 

 

4回転はないんですけどね、最初、びっくりするもの跳びました。3A+3Loですって。ある意味、4回転よりインパクトのあるでだしでました。非常に高い3A跳んだなと思ったら、なんと3Loがきました。こんなものいつまで跳べるんだろ、今シーズン最後まで保てるのか!?ということは思わないでもないです。164cmでいかにもほっそりしてます。ロシア系がこの体型をたもてるとは思えません。縦も横もでてくるでしょうから。昔、4回転がでたかでないかぐらいのころ、男子はセカンドをループで跳んでた時代があって、カートとか、ペトレンコとかやってました。カートは最後まで跳んでたような気がするんですが、ペトレンコはいつしかトウループにかわってたので、男子がセカンドループをまわりきるのはむずかしいのでしょう。まあ、シニア女子も、ですが。シニア女子のセカンド3Loと、3Aとどちらがむすかしいのかといわれると、同じぐらいむずかしいのかもしれません。男子は脚力はあるし、女子みたいに凹凸の問題がないのですが、体重がありますので、やはりむずかしい。セカンドループ大好きのカートにしたって、セカンド3Loの予定が2loになってたときもありましたし。シニアのカートが跳んでたのだから、シニア男子がセカンド3Lo跳べないはずがない、と考えられないこともありませんけど。

話をグメニクにもどしましょう。非常にきれいなタケノコが3つはいりました。とてもまともなロミオでした。3A単独の降りが怪しかった以外はすべてジャンプをこなし、美しかった。ステップもスピンもすべてレベル4とってます。しかし、タケノコはプラス要素でなくなったんですけど、ロシアってタケノコすきです。

2 樋渡知樹 Tomoki HIWATASHI USA 213.24    SP 1    FS 2
4T<+3T 3A shaky 3A so 3S 3Lo shaky 3Lz+1Eu+2F 3Lz

 

 

今年のアメリカ勢、スケートがうまいです。トルガシェフ、プルキネン、樋渡君。みんなカラーがちがって、見ていて楽しい。何人かはJGPFにいくんじゃないですか。なにせジャンプが弱いんで、JGPFとかJWCあたりで強いかどうかはよくわかりませんけど、この中では、樋渡君が一番ジャンプはいいかなあ...なんか程度の問題のような気はしないでもないけど。回転不足、シェーキーだったり、ステップアウトあったりで、1位がすっぽりにげていきました。なんというか男らしいたいぷですよね。なかなか高く跳ぶし。そりゃ、ビールマンはやりますけど、繊細というかんじじゃない。スピードのせいだけじゃないはず。トルガシェフ、プルキネンにくらべると曲表現はおちるかもしれませんが、これはこれですっきりした後味でよいかと。こういう持ち味であれば、ジャンプがきまれば、かっこいいプロになりそう。

3 アダム・シアオ・ヒム・ファ Adam SIAO HIM FA FRA 
199.14    SP 5    FS 3
4T+3T 3A+2T 3A ot 4T< (転倒)3Lz+1Eu+3S 3Lo(手) 3F

 

 

SPでなんとなく気になった存在。コーチのせいか?という気がしないでもありませんが、来たじゃないですか。やっぱり4回転跳びました。さすがあの4回転にすべてをかけたジュベールのお弟子さん。なんというかジャンプをみた記憶しかのこらない(^^;)モロゾフプロだそうですが振付、移動場所とステップだけ考えて、即終了だったりして。そういやジュベールのときも、4回転を跳ぶかどうかだけに焦点あてていたから、ちっともプロをおぼえてませんでした。好きなジュベールプロは何だときかえれたときに、「007」という派手なゼッケンをつけてた007しかおぼえておらず、007が好き、とごまかしたことがあります。成功したときは、ジャンプの回転、すごいわ。冒頭ジャンプ、あまりにはやいので、びっくりしてしまいました。プロトコルでたしかめてしまいました。

4 鍵山優真 Yuma KAGIYAMA    JPN 
194.73    SP 2    FS 6 125.01 (58.37 66.64)
2A<<  3F 3Lz 3Lo 3F+3T 3Lz+SEQ+2T*  2A 2A+SEQ+2S* 

 

 

やっぱりスケーティングいいです。膝の使い方がうまい。だからスピードがあって、ぐーんと伸びて、しかも柔らかさがあります。ジャンプミスがあろうが、なんだろうがみちゃいます。これは伸びるでしょう。土台がしっかりしてますもん。この龍馬伝、あまり耳にのこるメロディとかなくて、大河の曲の中でもとくにできがいいというものじゃないと思うんですけど、スケール感はあります。このすべりはスケール感をかんじるもの。ジャンプは好きじゃなくて、スピンばっかり練習してた時期がある、とかいうインタビュー見た記憶が...それで日本男子の問題点、スピンもうまいんだ。日本ももしかしてたくさんすべりのすてきなスケーターがでてくる時代がこようとしているんでしょうか。この年代、有望選手いるんです。同い年に佐藤駿君がいて、1学年下のリンクメートに三浦佳生君がいます。 どちらもノービスチャンピオンですが、ノービス時代はやや乗り遅れた鍵山君が頭角をあらわしてきました。はじめのジャンプ、2Aで回転不足とついてますけど、3Aを跳び損ねたんですね。

 

5 スティーブン・ゴゴレフ Stephen GOGOLEV CAN 
187.67    SP 7  FS 5 124.04 (62.98 64.06) +3.00
4Lz (転倒)4T 4S (転倒)3A hd 3A+3T 3Lz (転倒)3Lo

 

 

転倒が3つもでてしまいました。SPが悪かっただけに、よけい緊張したのでしょうか。プレッシャーすごそうだし。氷のせいかという気がしないでもないです。固いんじゃないかな。踏切や空中はそれほど悪くなくみえました。ところが着氷がおかしかった。氷にはじかれような気がしないでも...今季、4回転でミスがでるとひたすら厳しい、という見本みたいになってしまいましたか。だけどこういう試合も経験してこそ強くなれるというもの。同じリンクメイトの先輩でもいいし、同じカナダなら、テサモエ(正確にいえばテッサだと思うけど)みたいに強敵がきてもめげずにここ一番で勝ってしまう強いメンタルをもってください。数十年にわたるオリンピックのカナダの呪いをとくのはゴゴレフ君と信じてますので。まだ未完成とはいえ、すでにカナダの滑りしてます。今日は転倒だらけでSSでませんでしたけど、まともにやっていたら、おそらく7はでるでしょう。この試合でなら、スケーティングは日渡君、鍵山君、ゴゴレフ君じゃないかな。

10 三宅星南    

 

 

   JPN 165.19    SP 8    12

あらら、コンビネーションが一本もなし。4Sが回転不足になるのはしょうがないとしても、2Aだか3Aだかが1Aになってしまったのもきびしい。こんな日もあるよ、と思って次の試合まで練習してください。