うわあ、きましたよ。例の年齢制限問題がISUの議題にあがることになりました。Urgent Proposal No.5として、オランダの提案としてでています。

https://www.isu.org/communications/17105-isu-communication-2160/file


ジュニアからシニアに移行できる最低年齢を「15歳」から「17歳」に変更しようという提案です。ただし、「effective season 2020-2021」となっていますので、2年の移行猶予が設けられています。これは今年から15歳で参入を計画している選手が混乱しないでいいように、2018-19シーズンからいきなり発効するのでなくて、2020-21シーズンにしましょう、ということなんでしょう。

理由は新たに追加されたものかどうかが私にはよくわからないのですが、内容的には引き上げ提案の理由をかいてあるようです。特に3つめと4つめはそうかなと。以下、ざっと訳します。
 

・成熟したスケーターとバランスのとれたプログラムがシニアに必要
・フィギュアのイメージを改善するため
・若いスケーターは成熟するまで難しいエレメントができる。したがって、現在、シニアのイベントで若いスケーターと競えないのではないかと考えているシニアスケーターを失うことになる。
・フィギュアのシニア参入年齢は体操(女子16歳、男子18歳)を参考にしている。男女ともに17歳とすることを提案する。ジュニアとノービスについては今の所変更はなし。

 

まだ決定、というわけではないのですが、引き上げはどうもあるんじゃないかしら。それを17歳にするとか、2年の猶予があるかどうかはわかりませんが。この17っていうのは、16ぐらいまではジュニアのジャンプを保つ選手がいるかもしれないから、念のために、というかんじがする...反対派の先頭に立ちそうなのはロシアですが、https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180515-00023571-theanswer-spo によるとどうもロシアも一枚岩で反対、ということはなさそうです。ミーシンのような大御所も引き上げ賛成派にはいってますしね。2年の移行はたぶん妥協というか、ロシアの反対を緩和するためのものでしょう。なにしろ、今年から年齢制限の引き上げを適用して、ザギトワをジュニアにもどそうという見解もでてたみたいですから。この案でしたら、今年は15歳から参入できることになりますし、ザギトワはシニアに留まり続けることになります。この案のとおりになれば、来年は16歳からはシニアに移行しても、15歳では移行しなくなるのでしょう。

 

さて、どういう結論がでることやら。

5/17追加

ミーシンのインタビュー
https://twitter.com/figuure

あれ、このインタビューでは、年齢引き上げは西側諸国の試みなんていわないこと、といっていますが、この提案が採択される可能性が低いといってますね。

https://twitter.com/figuure/status/996679553807364096

プルシェンコは賛成とみていいのかな。
トゥルソワとコストルナヤが既に難易度の高いジャンプを跳んでいるが、更に適切な練習を積めばシニアになってもレベルを保ち活躍する事は十分に可能だ。16歳と25歳、更には30歳の選手の演技を比べると一目瞭然だ。若者はまだ身体的に形成されていないのでジャンプを跳ぶ事は容易だが、一方で表現力を発揮することはできない表現力と技術力両方を兼ね備える為にも私はシニア出場最低年齢引き上げ案を支持する。フィギュアスケートを短命なスポーツにしてはならない。ジュニア時にクワドを跳ぶようにしシニアまで移行していきたい、私自身そう指導していくつもりだ。