オリンピック後はコーチ変更/移籍が多いもの。ロシアでもたくさんでました。ロシアからカナダに練習拠点を移すメドベのケースはこれまでなかったことで、目がつきます。一方、ロシア国内に目を向けると、CSKAのエレーナ・ブヤノワのチームへの移籍が目につきます。ヴォロノフ、ツルスカヤ、グバノワが新たに加わります。
ヴォロノフはゴンチャレンコの下にいました。そして先シーズンのロシア選手権が終わった段階で、早々と現役続行を宣言していました。が、コーチのゴンチャレンコがCSKAをやめたのです。そこで、同じCSKAのブヤノワに師事することにしたようです。ヴォロノフのコメントの訳がTwitterにあがっていました。
「もちろんキャリアは継続する。エレーナ・ブヤノワのチームで滑っている。プログラムはまだこれから振り付け。振付師の名前は言いたくない、自分にとっては新しい人で、実験になる」
ロシア語原文によると、ひたすら前進し、滑る喜びを追求していきたいとか。
ロシア語が読めないので、翻訳されてない部分はGoogleで英語に翻訳して読んでいます。日本語に翻訳するよりはわかる確率が高いです。たぶん、Googleの翻訳ソフト開発者が圧倒的に英語を母語とする人が多いので英語がからむ翻訳のレベルのほうが高いのと、もとの原語の構造がロシア語は英語のほうが日本語より変換しやすいのでしょう。ドイツ語から英語が一番いいような気がしますが、フランス語、スペイン語、イタリア語あたりも日本語にするよりは英語にするほうが理解できるものがでてきます。中国語も案外、日本語にするとわからなくても英語にするとわかったりすることもあります。ただし、ロシア語は英語にすると単語が?というものがまじります。もちろん話し手/書き手の個性もあるんでしょうし、単語の意味のずれもあるんでしょう、でもたぶん、根本には言語にでるロシア的な考え方ってたぶん英語的な思考とも、日本語的思考ともちがうのじゃないかしら。
https://twitter.com/yurii_rusFS/status/993973203176374272
原文: https://rsport.ria.ru/figure_skating/20180508/1136613843.html
それから、エテリのところから離れる、その決定は自分で決めた、とだけ発表していたツルスカヤ。CSKAに行くという報道は流れていました。ゴンチャレンコがCSKAを離れていたので、ブヤノワかな、と推測していたらその通りでした。本人発表ではなく、ブヤノワがツルスカヤとの共同作業を始めた、と発表しています。電話インタビューでそう語ったとか。
https://rsport.ria.ru/figure_skating/20180512/1136787533.html
アナスタシア・グバノワ
ラジオノワのインタビューではじめて知ったのがアナスタシア・グバノワの移籍。以前のコーチはアンゲリーナ・トゥレンコでした。2016年JGPFの銀メダリストです。ジャンプに癖がありまして、そこで損をしているかんじの選手。昨シーズンはシニア顔負けの大人っぽい表現をやっていました。ロシアジュニア選手権でも4位でジュニア世界選手権に出場はかないませんでした。ジャンプを安定させられたらでてくるはずですが...
あと、ラジオノワが現役続行を宣言しています。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180513-00023413-theanswer-spo
ソツコワもコーチ変更は言ってないようですから、たぶんブヤノワのところでとどまるのでしょう。ブヤノワのチームは急拡大ですね。ブヤノワもまだ20代で強い選手をだした実績はないですが、ソトニコワというオリンピックの実績ありますし、ソツコワが昨シーズンもロシア代表に選ばれていますから、明らかに若い選手が強いエテリ組よりも活路がひらけているとロシアではとらえられているのかもしれません。ここ数シーズン、エテリ組が女子を席巻してきましたが、来シーズンはブヤノワ組がエテリ組を負かすような存在になるでしょうか。注目です。
次にあげるのは、プルシェンコのエンジェルアカデミーのニュースです。
マクシム・コフトゥン(一瞬来て去った人)
すみません、記事の前半だけ読んで、完全に誤解してました。コフトゥンのコーチは現在、ブヤノワになっています。
事情は次の通り。
ゴンチャレンコはCSKAからプルシェンコのエンジェルに移籍してそこで教えるようになったようです。ヴォロノフはCSKAにとどまることを選択しましたが、ゴンチャレンコと共にエンジェルに加わることを決めたのがコフトゥンです。引退を考えていたところ、プルシェンコから現役続行を勧められ、イリヤ・アヴェルブフに後押しされたようです。ゴンチャレンコがエンジェルに移籍するにあたってコフトゥンをつれていきたいといったという説もありますので、ゴンチャレンコにプルシェンコが説得、コフトゥンをつれていけるなら、といわれたのでプルシェンコがコフトゥンを説得、という流れだったかもしれません。コーチはゴンチャレンコ、プルシェンコはコンサルタントという役割となったようだったのですが、
またしても変更があり、エンジェルにしばらくいったものの、結局、リンクが標準の大きさでないというのがネックになって、結局、ブヤノワのところにうつることになったようです。つまり、エンジェルに移籍になるのではなく、CSKA所属です。プルシェンコ、ゴンチャレンコとは友好的な別れだとコフトゥンは言っています。
http://moscowm.blog61.fc2.com/blog-entry-1170.html
http://moscowm.blog61.fc2.com/blog-entry-1171.html
セラフィマ・サハノビッチ(去る人)
一方、セラフィマ・サハノビッチはプルシェンコのところをはなれてしまったようです。理由はわからない、くる人もいれば去る人もいる、とインタビューでプルシェンコは答えてます。記者は故郷がなつかしくなったのではないか、と推測しているようです。
https://mrsport.ria.ru/interview/20180504/1136358649.html
エテリのところに移籍もあります。といっても、ジュニア参入前の選手の移籍が多いです。ほんと、新しい選手ってわいてでてくるんだ...今のところ、ジュニア参入前はエテリのところ、シニアのどこかの段階で他に移籍、という流れになってますね。ザギトワが来シーズン好成績を残さないとこの流れが加速する可能性はあるのかも。
マイア・フロミフ ポゴリラヤと同門でアンナ・ツァレワのところにいた選手です。同じサンボ70のエテリのところに移籍です。2006年5月25日生まれの選手。
演技は次で見ることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=bb2ni6ZRCPE
こちらにエテリのところ(?)で3Lo練習している動画が。
https://twitter.com/friedrich_hohen/status/979703660849475584
カミラ・ワリエワ
はっきりとした誕生日は確認できませんでした。フロミフと同じ年代です。2005-2006生まれの選手です。やはりノービス。すばらしいスピンやっています。
https://www.youtube.com/watch?v=qGEe4r7bEPQ
ヤスミナ・カディロワ
4月末にタラカノワのインスタに「練習後」に一緒に写っていたとかで、エテリのところに移籍か、といわれていた選手。2004-2005年生まれの選手だそうです。今季はノービスなのかジュニアなのかどうなのでしょ。
古い演技動画しかみつけられなかったので、以下はカザンで練習したときのものを。
https://www.instagram.com/p/Bid1daFDP5Y/