別記事を追加で翻訳してくださってます。この件ばかりでしつこくて本当に申し訳ないですが、自分の備忘録のために新しく記事にします。ロシアが小出しにだしてますのでねえ。
https://twitter.com/figuure/status/994684439245406208
https://twitter.com/figuure/status/994684538977595393
この内容先に発表してほしかった。というのが、別件で、ブライアンがトルソワの4回転は保てない、とブライアンがいったことにエテリが腹をたてているのです。ですが、あれはジュニアではできても、シニアにあがると女子はジャンプがむずかしくなる、という文脈での発言ですので。それにそうだろう、と思った人はかなりいる気がしますが。かくいうブログ主も保ったとしても、シニア2年目以降では跳べなくなるだろう、とみてますので...
でも、この記事ではエテリへの称賛をはっきりと口にしてます。そうでしょう。これまでもブライアンはそうしてきてます。彼が今の地位をしめるようになったのは、他のコーチを尊敬して学んでいるから、というのもあります。それに、エテリがいいコーチなのはまちがいないですから。
さらにはコーチにとって選手が離れていくことがどれほどつらいかもやはり口にしてます。これもこの問題では何度も語っているみたいですが。とりわけキムヨナの時はなんだったんだ、というようなものでした。いまだにひきずってるつらい思い出みたいですからねえ...離れてしまっても、うれしかったのは、クリスチーナ・ガオぐらいじゃないですか。クリスチーナはハーバードに進学することになって、クリケを離れました。クリケは強い選手を作るだけじゃなくて、コミュニティをつくって人間的に成長してほしい、と思ってるところですからね。成長してくれた、それで離れていく、というのであれば寂しくはあってもうれしいのかもしれません。子育てやってるみたいなとこですよね、、、
今回のメドベの対応は、当時のヨナにくらべて、はるかによいと思います。エテリのSMSにこたえて、お花をもっていって直接これまでの感謝を述べてたら満点でしたが、エテリからひきとめられることをおそれたんじゃないですかね...今度、サンボ70にいくときにお花をもってエテリにあいにいってくれるといいなあ。
選手が離れるたびにエテリがぐちぐちいってるのをみると、鉄の女ってのは意識的にこしらえた性格なんだろう、というのがよくわかりませんか。おそらくは、もともとは感受性の強い揺れ動く精神の持ち主なのではないいかと思ってます。はじめから強い人なら、もっとそっけなく対応できますもん。でも、その弱さが実はあるからこそ、ああいうエモーショナルな演技になるように導けたのではないかと。だって生来、強い人間って、おそろしく鈍い人間でもあります。弱さって使いようによれば、強さにはなるという典型的な例のような。
ええ、ぜひお花を持っていって、喜ばせてあげてくださいね。そしたらきっと、メドベが希望通りに変われて、北京でメダルとなったら、エテリはうれしいでしょうから。その時こそロシア女子の低年齢化問題は解決にむかうはずですから。
タラソワは、あのややこしいグリシュクですらうまく制御できた名コーチで、すばらしい母性と愛情を示せる人です。今回のエテリの態度をたしなめているのもそれででしょう。
でも、タラソワも生徒が離れた時は悲しかったようですよ。何かのインタビューでそういってました。真央ちゃんには尽きせぬ愛をいつも示していましたし、きっとこれからもそうなんでしょうけど、それは一つには、真央ちゃんがタラソワから本当の意味で離れなかったからでは。たぶん、そういうのが生徒に去られてしまったコーチには一番うれしいのじゃないかしら。つらい別れとなったアルトゥニアンにしたって、ある時に事情を知ってから態度を一変させましたからね。親しい人と別れるはめになったら、真央ちゃんアプローチが最高です。これは学ばなければなりますまい...
記事にもどります。ブライアンは、デイヴィッドが振付師になると明言してます。うん、今度はデイヴィッドがメドベに大傑作を連発してくれるように願をかけよう。キムヨナとかハビにつくったみたいなレベルのやつです。それより上になったっていいわ、とさえ思ってます。ミーシンがうたがっているロシアとカナダの融合の多くはデイヴィッドにかかっていますから!
あとメドベがなにを望むのかをきっちり理解しています。クリケに秘密があるとしたら、この生徒への理解じゃないでしょうか。この理解をもとにして個々の選手にあわせてちがうアプローチをやってしまいます。ハビへの接し方と羽生君の接し方とは明らかにちがいます。あとはやりかたはたぶんとてもシンプル。生徒の目的と現状と性格にあわせて計画(それも長期と短期の両方)をたてて、それに合わせて進んでいく。それているように思えたらまたコミュニケーションをとって微調整する。目標、観察、計画、実施、微調整おそらくそのくりかえし。きわめてシンプルじゃないかと推測しますが、これってすごい方法で、おそらくスケート以外のどの世界にも通用するやりかたでしょう。.メドベにもきいてくるといいんですが。当然ですが、100%成功しているわけじゃないですので。アダムとか、ナム君とか...
だから、メドベの夢をかなえるのは、それはそれはたいへんでしょう。でもうまくいくといいな、とあらためて思えた記事でした。
ブライアンはどうもキムヨナとの共通点を感じてるようです。たしかに、二人とも女優型の演技ですし、試合になったらキラーとなって頂点を狙う精神構造もいっしょです。でも決定的な違いがありますよね。
キムヨナってあれだけの選手でしたが、スケートはおそらく好きではなくて、まわり(おそらくお母さん)にやらされたものであり、手段にすぎなかったのでしょう。
一方、メドベは命、といいきるほどスケートが大好き。今回の決断も、引退も恒久的な低迷もなく、向上していくために変わろうというのが理由なんですから。それだけに、ロシア女子の低年齢化問題を打破して、ロシアとカナダのスケートを融合させるという荒技をやって、夢を叶えてほしいです。
追加記事 このまめさ、すごいですねえ。Twitterがどうも性に合わなくて、ほとんど自分で書き込んだことがないので、リツイートしてないのです。いっそブログに簡単に転送できるといいのに。
https://twitter.com/figuure/status/994594405347553280
こっちは英語記事
http://fs-gossips.com/brian-orser-personally-i-prefer-mature-skating/
こちらは今の所の今後の予定
https://twitter.com/figuure/status/994699734097915905