2017年スケートカナダのプレビュー(男子) : チャン、母国で宇野と対戦
2017年10月23日
今シーズンのグランプリ大会も2週目に入り、カナダのレジャイナで2017年スケートカナダが開催する。今週、男子はビッグ6のうち新たに2人が登場する。パトリック・チャンと宇野昌磨が対戦する(グランプリファイナルへのポイントも競う)。だが残る選手の予想はかなり難しい。だがとにかくやってみよう。
スケートカナダ予想Official hashtag #SCI17
金メダル 宇野昌磨(日本) - ロンバルディア杯では、9月半ばにもかかわらず、2つのプログラムの合計得点が300超えとなり、無敵といってよかった。甘い得点がついていたとしても、あの2つのプログラムはオリンピックでメダルを獲得するに値するものだったが、宇野はジャパンオープンではやや調子を落とし、今シーズンの初戦でみせたような技術力のあるスケーターとしてはものたりないものだった。ここレジャイナではもう一度本来の力をみせてくれると期待できる。今シーズンのグランプリ初戦の優勝候補である。
銀メダル パトリック・チャン(カナダ) - オリンピック銀メダリストのチャンは今シーズン、これまでと違うアプローチをとる。昨シーズンは成し遂げられなかったクリーンなプログラムをすべるため、当面は 4回転サルコウを回避する。つまり、基礎点で宇野に劣る形となり、スケートカナダで7度目の優勝を勝ち取るには、宇野に複数のミスがなければならない。とはいえ、銀メダルをとるのでさえ、2つのプログラムでクリーンな転倒のないスケートをすることができれば、今シーズンの残りにかけてのチャンの心に大きなプラスをもたらすだろう。
銅メダル ジェイソン・グラウン(アメリカ) - チャン/宇野と残る参加者に挟まれることになるブラウンは、中間地帯にくることになる。今大会の銅メダル候補だ。とはいえブラウンの場合、最終順位よりもジャンプがどうなるかが重要だ。今シーズン、オリンピック代表に選ばれるには、4回転トウループと4回転サルコウの状態にかかってくるといえるかもしれないが、屋台骨となる3回転ジャンプに安定感をもたせられることができるかどうかがなんといっても鍵となる。今週、すばらしいパフォーマンスをすることができれば、アメリカ男子の間でのポジションを固めることができ、自信がつくことだろう。今後数ヶ月でブラウンは調子を上げ、自信をつけていかなければならない。
4位ヨリック・ヘンドリックス(ベルギー) - 昨シーズン、欧州選手権4位。世界選手権に出場したヘンドリックスは、ベルギーにオリンピック枠をもたらすと大いに期待された。だが、オリンピック枠を勝ち取るには1つ順位が足らず、枠取りのため、先月末に開かれたネーベルホルン杯に出場して、枠を勝ち取らなければならなかった。今シーズン、これまでのところ、力強い演技をしており、今大会でもまちがいなく6位までにはいるが、表彰台圏外となるだろう。
5位キーガン・メッシング (カナダ) - キーガン・メッシングはダークホースから、カナダ2人目のオリンピック代表候補の一人となるだろうか。9月のオータム・クラシックの演技は、その可能性を示したように思われる。今回もきっちりと安定した演技を見せることができれば、今年はメッシングの年となるかもしれない。そしてこの大会がそれを証明するグランプリ大会となる可能性もある。
6位ブレンダン・ケリー (オーストラリア) - 先シーズン、キャリアハイとなる世界選手権15位となった後、ケリーはキャリア最高のシーズンを開始し、この2ヶ月間に行われたチャレンジャーシリーズで2つの銅メダルを勝ち取った。世界最高レベルで戦えることを証明しようとしており、技術的な内容を上げ、そのためにあらゆる方面でスケーティングを改善してきた。グランプリシリーズで8位以上になったことはないが、今週の大会は、ケリーにとってそんな状況を一変させることになるかもしれない。
7位ミハル・ブレジナCZE -今月はじめに開催されたフィンランディア杯では6位となったが、ブレジナは、最近の演技の中ではベストにはいる2つの演技を披露した。欧州選手権で銅メダルを勝ち取ったことのあるブレジナは調子をあげ、オリンピック・シーズンにまにあわせることができるだろうか。
8位チャ・ジュンファン (韓国) - これまでのところ、チャにとってはフラストレーションがたまるものだったにちがいない。このシーズンはシニアデビューを飾り、ブレイクするものと思われていた。だが、ケガと向き合うはめになり、最初の数ヶ月の予定が狂ってしまった。韓国のオリンピック枠を勝ち取るため、ネーベルホルン杯の韓国代表に選ばれなかった(チームメートのイ・ジュンヒョンが出場して、枠を勝ち取った)。注目はケガがどれほど回復しているかであり、この大会での成績は、今シーズン、オリンピック代表の座を勝ち取るチャンスを占う上で、大きなものとなるだろう。
9位無良崇人(日本) - 前回のオリンピック・シーズンでは、無良はジャンプをまとめられず、日本代表にはいることができなかった。今シーズン羽生結弦と宇野昌磨が日本の3枠のうち、ほぼ2枠をしめたようなものであるため、無良は再び、3枠目をめぐってあらそうことになる。USクラシックは7位と特にすばらしいスタートにはならなかったが、スケートカナダがきっかけとなって、捕まえきれなかったオリンピック代表の座を得るチャンスを無良がつかむことになるかもしれない。
10位アレクサンドル・サマリン(ロシア) - ネペラ杯では5位となったサマリンが、シーズンを通じてシニアの国際大会に出場する今シーズン、シニア・グランプリ大会にデビューする。今シーズンは4回転ルッツを跳ぶ選手の仲間入りをしており、技術力を試そうとするだろう。
11位ニコラ・ナドー CAN - 今シーズン、カナダのオリンピック代表争いに名乗りをあげるだけのものはすべて持ち合わせている。だが、先シーズンはじめの足首の故障の後は、安定感を取り戻せずにいる。だが本国でクリーンなスケートを2本そろえることができれば、上位6位入りするのは想像に難くない。
12位パウル・フェンツ(ドイツ) - 数週間前に開催されたフィンランディア杯では7位。フェンツは今回がシニア・グランプリのデビュー戦となる。美しいジャンプを跳び、今大会でも中程の順位に滑り込んでおかしくないような難度のある演技をする。
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とりあえず最後まで訳しました。いろいろ問題はありそうですが...パトさんのところでつまらない勘違いをしていたのに気づいて青くなってます...