完全に自分の趣味で貼ります。祝、復活ということで♪


オーストラリア大会でジャンプがさんざんで、SP6位、FS4位と総合4位にしずみ、ジュニアグランプリの派遣からはずされてしまったグバノワ。でも、この選手、好きなんです。去年のジュニアグランプリファイナルの銀は大喜びしましたし、そこから調子を落として、世界ジュニアに選ばれなかったときは嘆きました。

以下のページみていただけたら、どんな選手かわかるのでは。トウ系ジャンプに癖あって、ジャンプは安定しているとは言いがたいのですが、とにかく腕が美しく、音楽表現が巧みです。SSとバレエの基礎、音楽に対する感受性と作り込みはなんともいえないものがあります。ブログ主の好みを知っている家族や友人には、いかにも好きそう、といわれる選手。これまでで最も気に入った白鳥の1つをみせてくれましたし、去年もたくさんいたジュリエットの中では一等好きでした。

過去演技は次のところでごらんください。
Rink Results グバノワ 


昨年度までは非常に小柄だったのです。150 cmなかったのが、新たなプロフィールでは154 cm、実際はもっとあるように見えました。10 cmぐらい伸びたんじゃないでしょうか。これだけ急激に伸びるとジャンプが完全に狂うのでしょう。

が、過去に一時的に沈んだ試合の後、うまくそれをフィードバックできるのか、伸びてきましたし、成長を非常にポジティブにとらえる発言もあり、なんとかまた見たい、と思ってました。去年とちがった面を見せてくれる今年のプロも魅力的ですし。

そしてニース杯では復活をとげて優勝しているというニュースににっこり。背の伸びはとりあえず落ち着いたのかな。今年のジュニア女子は、後半、200点以上が表彰台条件になってくると思われますので、まだまだたらないのですが、188.30と悪くないスコアがでてます。

SP プロトコル 

2a FSSp4 StSp4 3F+3T 3Lz CCoSp4 LSp4



FSプロトコル 

3Lz+3T StSq4 FCSp4 3Lz+3T+2T 3Lo 2A  3F+2T 3Lo 2A 3F+2T CCおSp4 3S 2A LSp3 




この腕、この音への反応、やっぱり好きです。基礎をくずして再構築したようなブノワの要求にもみごとにこたえてるじゃないですか。2002年12月2日うまれですから、このなまめかしさでまだ14ですよ。信じがたいです。片足走行をはじめとしたバラエティも増やしました。

ロシア女子はみんなバレエの基礎がしっかりありますが、なかでもグバノワは格別に思えます。プロのバレエ団の公演でも、踊っているうちに、腕だけでも大満足できそうな踊り手人とそうでもない踊り手のちがいがみえてきますよね。あれは見てる側の好みだけじゃなくて、音楽性の問題だったり、つきつめかたの問題だったり、ちょっとした角度やスピードだったり、いろんな要素がからみあってのこと。フィギュアでもそのはずです。豊かな音楽への感受性がある選手が、振付師はもちろん、アートについて目の肥えたコーチと共に、つきつめてプランニングをして、それに近づける努力をしてこそできる腕のような。腕の表現でここまで感動できるって、なかなかいないです。

エテリ組がいますので、険しい道なのはわかっていますが、それでも大きな大会でぜひまたみたいもの。エテリ組は決してきらいではありませんが、独自の世界をつくりだせるメドベとツルスカヤをのぞいて(エテリ組にいれるなら、もちろんリプニツカヤも)、ちょっとロボットっぽくて得点にむかってアグレッシブすぎるところあるかな。ひたすら美しく、うっとりとながめることができるのはやはりうれしいです。得点を狙うためのプログラムを作って実行してくる選手を、ひたすらに美しい選手が抜く、というのをみたいってう願望、あるんですよね...男子でいうと、4回転はすごいけどクオリティが、と思う選手より3Aか4回転一本だけど曲表現にみとれる選手に肩入れしてしまう傾向とたぶん同じなんでしょう。