プロトコル


8月の初戦ですから、フリーで苦労するのはしかたですね。この第1戦に割り当てられた選手は少々気の毒だったような。ジュニア男子も複数の4回転とばないとだめ、という時代にはいってしまいましたので、後半にくればくるほどたぶん有利なんじゃないでしょうか。

1位 アレクセイ・クラスノジョン(アメリカ) 134.33(TES 69.45 PCS 66.8)
4Lo<fall 3S 3A3T 3F2T2Lo 3A 3Lz 3Lzfall 2A

曲:Nelle tue mani by Hans Zimmer, performed by Lisa Gerrard, Andrea Boccelli
振付:Evgeni Nemerovski



ジャンプをまとめるのにたいへん苦労しました。最初の4Loは回転不足でしょう。ここでつかれてしまったかんじ。よかったジャンプは3A+3Tぐらいじゃないでしょうか。4回転はループのみでサードジャンプに2Loいれている、ということはループが得意なタイプなんでしょう。世界選手権でも他のジャンプで4回転試してないし。でも、4Fより難しいように見えるこのジャンプ、なかなか成功しないのでは。いっそ別のジャンプに挑戦したほうがいいのかも。アダム・リッポンが4Lzに挑み続けてうまくいかなかったのとなんだかだぶるのですが...ジャンプがみだれたせいか、プログラムの表現まではいってないように見えました。INは昨日の6.93から6.75に下がってます。あとTRも。SPよりもFSがあがる傾向があるSS、PE、COあたりはSPよりも若干よかったですが...スピンはCCSp,CCoSp、FSSpとすべてレベル4を獲得してますが、GOEはあまりよくないのはやはりスタミナ切れなんでしょう。


2位 イゴール・ルヒン(ロシア)
3A(転倒)  3Lz+3T 3F+2T+2Lo 3Lz+2T 3Lo 3F 3S 2A



曲:Mi Mancherai (from "Il Postino" soundtrack) performed by Josh Groban
振付:Daniil Gleikhengauz

13歳、ということで4回転には挑んでません。3Aは転倒しましたがあとはまとめた、というところでしょうか。しかし、エテリの生徒ってことがよくわかる片足滑走。あとタケノコ。SSが5.89というのはそうだろうなあ、と思いました。6点いきそうなかんじではないですね。でも、スピードついてくると、急に点が伸びてくると思われます。ジャンプの入りと出に工夫をしようとしてるのはわかります。ただまだ効果がでてないかんじです。セカンドは3Lz+3Tは大丈夫でしたが、あとのセカンドとサードがちょっとあやしくみえるんですが認定はされてGOEがひかれる、という形になってます。それでもまとめた、というかんじですね。

3位 ロマン・サヴォシン(ロシア)
4T+2T 4S< 2A+3T 4T<<  3S 2A+1Lo+3F 3Lo<(堪) 3Lz
曲:Toccata and Fugue by Johann Sebastian Bach
振付:N. Bestemianova, I. Bobrin, A. Kazakova のうち誰かは不明。




4回転3回挑戦してきました。4Sと4Tの二種類ができると4本までは挑めます。シーズンが進むにつれてよくなるんだろうとは思いますが、どの程度かはまったくわかりません。着地が不安定なタイプなのかも、という気もしないでもありません。あと、回転不足ははっきりわかりますので。

4位 木科雄登(日本)
3A<<  3Lz! 3S 3Lo+3T 3F+1Lo+2S 3Lo 2A+2T

曲:The Legend of 1900 (soundtrack) by Ennio Morricone
振付:Cathy Reed



最初の3Aは跳んだ瞬間からきびしいな、というかんじでしたね。スピードもなかったし。しかしあとはよく粘ったのではないでしょうか。やっぱりスピードはもう少し、と思いますが、SSの根本は悪くないような...スピードがでてきたら7点台にあっさりのるんじゃないでしょうか。SSはこのまま伸びてもらうとして、やっぱり、ジャンプですよね。今やジュニアといえど、4回転なしでは勝ち目がないという時代ですので、まず3Aを安定させることもあるけど、それからアテンションついてる3Lzとか、後半ジャンプの問題とかいろいろあるかな。