大統領選討論会でヒラリーにケンカを学ぶ | 「成功する国際結婚の秘訣」ブログ

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全米ベストセラーの翻訳書「異性の心を上手に透視する方法」の翻訳者&「国際結婚一年生」著者、パートナーシップ専門コーチ・塚越悦子のブログ

アメリカ大統領選挙は大詰めを迎えています。

 

きのうは3回目のディベートが行われ、午前中は仕事をしつつも気になってチェックしていました。

 

最後のほうで「選挙の結果を受け入れますか」との質問にまたトランプ候補からは「さあね、そのときに考えるよ」との爆弾発言が。

 

民主主義のプロセスを根底から否定するのかとメディアでも大きく報道されています。

 

そんな中「3回のディベートでヒラリーがいかにトランプをやっつけたか」という解説動画を見つけました。

 

"Hillary Clinton has crushed Donald Trump in the most effective series of dabte we've seen in modern presidential history" と冒頭に太字で出てくるこの動画では、共和党指名候補者になるまでは(全員男性の)ライバルたちを前に本領を発揮し、発言の内容はともかくよいパフォーマンスをして「勝利」してきたはずのトランプが、この3回の討論会ではなぜそうできなかったのかが説明されています。

 

ヒラリーのチームは、トランプの弱点を徹底的に分析し、弱点を執拗につく作戦を冷静に遂行しました。

 

"She figured out his weakness and goaded him into basically completely collapsing" このgoadという単語は知らなかったので調べてみたところ、長い棒で動物をつついていうことを聞かせるというようなニュアンス。トランプはヒラリーに非常に巧妙に操られてしまったのです。

 

痛いところをつかれたトランプは暴走し、意味の通らないことをぶつぶつ言ったり、きのうのディベートではヒラリーが政策の話をしているのに「なんて嫌な女だ」と大声で言ってしまうなど、完全に感情を刺激されて制御できない人という印象を与えてしまっていました。

 

ヒラリーにはしっかりとした政治的なキャリアや実績があり、その点でも断然有利であったことは確かです。

 

でも、トランプのような、差別発言や相手への侮蔑的な物言いを繰り返したり、大声で相手の話をさえぎったり、最後には幼稚園児のようにname calling をする(悪口をいう)相手に対して、冷静さを保ちながら、返答する価値のないところは無視したり、大事なところでは怒鳴ることなく落ち着いてきちんと言い返せるというのは並大抵の精神力ではないでしょう。しかも、何百万という人がみている場所で。

 

この動画を見て、男性は論理的、女性は感情的というようなステレオタイプとはむしろ逆の現象が起きているな、と思いました。

 

トランプのように高圧的でプライドが高く、相手に敬意を持っていない人に対してどのように対応するべきなのか、お手本を見せてもらったような気がしました。

 

YouTubeでは英語字幕付きで視聴できますが、だれか日本語訳もつけてくれないかな・・・

 

政治的な信条に賛同するかどうかはともかく、このパフォーマンスからは、ヒラリー・クリントンというひとりの人間の本当の強さが感じられるのではないでしょうか。