日本がハーグ条約に加盟してから1年が経ちました。
こちらの記事によると、この1年の間にあった面会や返還の申請は113件になり、そのうちの約1割は日本人同士のケースだったそうです。
また113件のうち、返還を求めたものは44件。
親同士の合意で外国に子どもが返還されたケースが3件、日本への返還も4件あったとのことです。
ハーグ条約への加盟がなかったら、子どもを連れて外国に行った元配偶者に対してできることは、自分もその国に移り住んで、慣れない言葉・文化の中で裁判を起こすなど、極端に困難な選択肢だけでした。
日本での親権に関する考え方など、まだまだ改善の余地があることはあると思いますが、ハーグ条約加盟は、国境を越えた子どもの連れ去りという問題に対しては一定の成果を果たしていると言えるのではないでしょうか。