出産で変わる夫への愛情 | 「成功する国際結婚の秘訣」ブログ

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夫への愛情は出産で減る?
あなたは夫を愛してますか?そう聞かれて即座に「もちろん!」と答えられる妻ってどれくらいいるだろう。「..........≪続きを読む≫



アメーバニュースの記事「夫への愛情は出産で減る?」についてです。

この記事では、出産した途端に夫への愛情が減ったという調査の数字が紹介されています。

赤ちゃんが生まれるとその新生児のお世話に必死で「大の大人のことまでかまっていられない」という気持ちになった・・・というコメントも紹介されています。

初めての赤ちゃんが生まれて必死なのは誰でも同じではないかと思いますが、日本の場合は母親が育児の中心人物になることがほとんどでしょうから、女性にとっての「赤ちゃんの優先順位」が増すのはある程度仕方ないのかな・・という気がしますね。

ただ、私が「おーっ」と思ったのは、ある男性から、仲間の男性への意見として「あなたが率先して、おしめの交換、ミルク、着替え、お風呂・・みんなすればよい。そうすれば変わります。そうすべきです」というコメントが載っていたこと。

アメリカでは普通分娩であれば2泊で退院するのが一般的という事情があるため、退院して家に帰ってきたらとりあえず「二人でなんとか頑張る」しかありません。

どちらかの家族が近くにいれば、手伝いに来てもらうという選択肢はもちろんありますが、国際結婚の場合、夫の家族との意思疎通や文化の違いによるストレスが、出産直後の感情的になりがちな時期にはかえって手伝いになるどころか逆効果だったりということがなきにしもあらず。

また、例えば日本から家族に手伝いに来てもらったとしても、ちょっと買い物に行くにも車が必要なところに住んでいたりすると、手伝い舞台だけでは食事の支度もできなかったり、やはり日本に住んでいるときとは事情が違ってきます。

私たちの長男が生まれたときのことを考えてみると、やはり最初の出産と慣れない授乳でへろへろになっていた私を見て「ここは出番!」と思ってくれた夫が本当に全て率先してやってくれた・・・という思い出があります。最初の数日は私はおむつ換えもほとんどせず夫任せでした。

一週間ほど経ったときに「なんとか一週間過ぎたね~」と話していたら、夫が「病院にいる間に、なんとかこの子の世話を覚えなくちゃと必死だった」と話していたのが印象に残っています。そういえば看護婦さんが赤ちゃんに関わって何かをしているときには、ぴったり横についてじっと観察していましたね。

渦中にいるときは「大変だな~」と感じないでもなかった、この「二人で何とかする」という方法ですが、結局子どもに一番責任があるのは子どもの両親である私と夫。その意味で、腹をくくるいいよい機会になったということも言えるかもしれません。

実際、以前は私が土曜日も勤務だったため、一日中子どもの世話は夫が担当ということが普通でしたが、その状態が我が家では「普通のこと」になっていました。子どもたちも私でなく夫だけが家にいるという状態にも慣れています。



実は、この夫の対応には伏線があり、妊娠がわかった後に「このカップルの男性みたいに赤ちゃんの世話にかかわってほしいな」と私が考える”理想の”友人カップル3組をそれぞれ宿泊つきで訪ねるということをしました。

夫はかいがいしく赤ちゃんの世話をする友人の男性パートナーたちをみて「自分の役割はこんなもの」とイメージしてくれたのではないか、と思います。

日本の場合は長時間労働という背景があるため、なかなかそこまで育児に時間を割くことは難しいかもしれませんが、時間が足りないなら、かかわる時間の質、そして心がけで勝負。

また、赤ちゃんの最初の数ヶ月を「チームとして」一緒に乗り切るという心構えが、夫・妻の両方ともに必要なのではないか・・・という気がします。