お金目当ての結婚を防ぐ法律 | 「成功する国際結婚の秘訣」ブログ

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全米ベストセラーの翻訳書「異性の心を上手に透視する方法」の翻訳者&「国際結婚一年生」著者、パートナーシップ専門コーチ・塚越悦子のブログ

先日ご紹介した中国の結婚事情の記事で、最後のほうに興味深いニュースがありました。

「中国に蔓延する拝金主義で女性が愛情もなしに財産目的で結婚して離婚する風潮」があり、これを憂慮した政府が「女性の金銭目当ての結婚の阻止を図る」という目的で法律を改定したというものです。

要点がまとめられている箇所を転載します。

【1】中国の都市部では男性は結婚前に住宅を所有していることが求められている。住宅を所有しない結婚は“裸婚(家もカネもない、愛情に基づく結婚)”と呼ばれるが、これは相当に危険な選択であり、多くの女性たちは住宅所有を最重要な結婚条件としている。

【2】しかし、このような中国の女性たちの増大する期待に水を差すために、中国の最高裁判所は、夫婦のうちの住宅を購入した一方、および父母が出資して住宅を購入した一方に、離婚後の住宅の所有権が帰属することを規定した。

【3】昨今では多くの若い美女たちがその美貌を売りに出して金持ちと結婚するという不健全な趨勢がますます盛んになっているが、今回の中国政府の新規定はこの趨勢に歯止めをかけるだろう。


これはイギリスの新聞の報道ということですが、「若い美女が美貌を武器に金持ちと結婚する不健全な趨勢」と一刀両断ですね。

カップルが「財産目的で結婚」しているかどうかなんて、本当のところは本人(たち)にしかわからないのでは?という気もしてきます。

また【2】の措置をしたところで、結婚している間はその家に一緒に住むのでしょうし、その期間だけは「いい暮らし」をすることは防げないですよね。まるで政府は「最初から財産の半分を奪うつもりで金持ちと結婚し、すぐ離婚しようという若い女性が大勢いる」という認識をしているかのようです。それならこの法律の趣旨はまあ理解できますが・・・

「金目当ての結婚ではない」という証明は【1】で言及されている「裸婚」でしか成立しないとでも言わんばかり。

アメリカではこういった趣旨のもとに結婚に関するこのような法律が施行されることはまず考えにくいですが、こんなところでもお国柄を窺い知ることができますね。