日本人女性が米国入国の際に逮捕 | 「成功する国際結婚の秘訣」ブログ

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[国際離婚:親権妨害容疑 米国で日本人女性逮捕]

先日、母からこのニュースを聞き、調べてみたところ、上記の記事を見つけました。

この日本人女性は米国に住む元夫との間に生まれた子どもを連れて2008年に日本に帰国していました。その後に離婚が成立したのですが、米国での離婚裁判では元夫に親権を渡す決定がされており、この女性が今年の4月に自分の米国永住権を更新するためにハワイに入国した際、逮捕・拘束された・・・という概要です。

驚いたのが、日本人女性が4月に逮捕されてから半年間ずっと身柄を拘束されたままという部分。

つまり子どもは両親のどちらとも半年以上会えない状況が続いているということです。

この記事では、日本もハーグ条約に加盟すれば、このように逮捕まで発展することは少なくなるという見解も示されていますが、それはハーグ条約が機能すれば、そもそも「子どもを元配偶者の合意なしに勝手に連れ帰る」ことができなくなるため・・・です。

こういったニュースを読むたびに思うことですが、概要のみ伝えている記事を読んだだけでは把握しきれない事情、それぞれの側のストーリーがどのケースにも必ず存在します。

どちらの側も、結果的に子どもから親を半年以上も引き離すことになるとは予想しなかったに違いありません。拘束されている日本人女性は、どれだけきちんとした弁護士がいるのか、言葉がどれくらいできるのか、意思の疎通はできているのか、弁護士や通訳など、滞在し続けて裁判を続けるための財力はあるのか・・・・

いろいろなことが懸念されます。

これから国際結婚をする方(特に日本以外の国に行かれる方)には、ぜひ他人事と思わずに、こういったニュースについても敏感になってほしいと切に感じます。