偽装結婚が急増、国際結婚カップルのビザ発給に影響 | 「成功する国際結婚の秘訣」ブログ

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国籍が異なる人と結婚し、同居する場合、多くの場合はどちらかにとっての「外国」に住むことになります。

長期の滞在をするための合法的なビザを取得することになりますが、最近、偽装結婚が急増したため、普通に結婚するカップルのビザ発給にも影響が出ているという記事を読みました。

一部を抜粋します。

警察庁がこのほど発表したデータによると、今年上半期(1~6月)、日本全国で摘発された偽装結婚は前年同期比49.2%増の88件だった。関係した容疑者は外国人120人、日本人144人の合計264人で、外国人の内訳は中国人85人、フィリピン人23人、韓国人5人などだった。

要は、本来の結婚の目的に沿わない、滞在ビザだけが目的の結婚が増えているということですね。

アメリカでも同様の問題は古くから起こっています。有名なところでは「グリーン・カード」という映画がありました。

この映画は、ドイツに留学生として滞在中にホストファミリーと見に行ったのですが、ドイツ語の問題と同時に、そもそもグリーン・カードとは何か?という理解が不足していたため、おぼろげにしかわからなかった覚えがあります。

国際結婚をすることになった!という人の中にも、「結婚したら自動的に相手の国の国籍がもらえる」と誤って理解している人もいれば、「滞在するためには然るべきビザが必要」で、きちんと手続きをしないとどういうことになるか、ということをよく知らない人もいます。

ちなみに、アメリカの場合は結婚して申請をしても、今では永久に滞在できる「永住権」がそのままもらえるのではなく、とりあえず2年という条件付のものを取得することになります。条件を削除する手続きをする際にも、その2年の間きちんと夫婦として生活していたのか?ということを示す証拠や、面接などを受ける必要があります。そもそも最初の移民ビザのときにも「お付き合いしていた証拠」が必要ですね。

このあたり、日本の場合の手続きはどうなっているのでしょうか。非常に興味がある部分です。
きちんとした交際関係があるのなら、その証拠を出すことは(手間ではありますが)困難ではない・・・と個人的には思います。そのような審査基準は当然あるでしょうね。

この場合問題になるのはスピード結婚ですね。よく「中国人と出会ってXXヶ月で結婚」というような体験談も目にしますが、スピード結婚の場合どうしても証拠の量が少なくなってしまうということはあると思います。

いずれにしても、まっとうな目的で普通に結婚してビザを待っている人からすれば迷惑でしかない話ですよね・・・・