ここ数週間、車の中で"The Shadow Effect"というオーディオブックを聞いていました。
3人の著者によって書かれたこの本は、それぞれ自分の箇所を書いた本人が朗読をしています。
著者のひとりであるDeepak Chopraがその中で言っていたこと。
ツイッターをやっている彼は、だれかから"How can I find the right one for me?"(どうしたら、私にぴったりの人がみつかりますか)という問いかけがあったのに対して、
"Don't look for the right one. Be the right one" (ぴったりの人を探すのではなく、自分がぴったりの人になりなさい) と返したそうです。
この本では、他人の中で嫌だなと思う資質(性格や言動)は、自分の中にある弱点や欠点の中で、自分自身が受け入れられていないものの現れだ・・・という話をしています。
他人の悪口を親しい人だけでいう「愚痴大会」は盛り上がりますが、他人のそういったダークな部分に激しく(感情的に)反応している自分の中に、やはりそれだけの理由があるのだ、ということです。
そういった意味で、”Be the Right One"というのは、まず自分自身の中で、自分がまだ受け入れられていない性格や弱点について直視し、受け入れられるようになりなさい、自分自身に対するワークをしなさいということだろうと思います。
そうすることで、他人に対する見方も変わってくるからでしょう。
これは「自分に厳しく」ということとはちょっと違います。もちろん、自分で自分を見つめることは時には厳しい作業かもしれませんが、どちらかというと「こんなところもある自分を受け入れ、許し、愛する」という意味ではないでしょうか。
自分で自分に対して寛容になり、弱点や欠点についても受け入れることで、他人のそういった部分にもそれほど反応しなくなる(気づくけれども、感情的な影響は弱くなる)ということだと思います。