「ハッカー」と「クラッカー」の違い、ご存知でしたか?
クラッカーといっても食べ物ではありません。
コンピュータネットワークに不正に侵入したりといった、悪意を持ったハッキングを行うことを「クラッキング」、それをする人を「クラッカー」("Cracker")というのです。
実は、夫は仕事でハッキングなどの技術を習っていますが、その私でも「クラッカー」と言う言葉は聞いたことがありませんでした。
「クラッカー」あるいは「クラッキング」が一般的な日本語でないのに対し、「ハッカー」は最近では割となじみのある言葉になってきたため、本来なら「クラッカー」を使うべきところをすべて「ハッカー」になってしまっている・・・という現象に対し、それでいいじゃないか、という表題の内容のブログを見つけました。
http://blog.pasonatech.co.jp/yokota/199/16133.html
なかなか興味深い内容でした。
夫は最近、アメリカ政府に対してそういったコンピュータやネットを通しての攻撃(機密情報を盗み出すなど)に対抗するために開発されたトレーニングを受けて、"Ethical Hacker"に認定されました。
この「倫理的なハッカー」の仕事は、クライアントのシステムがどのくらい安全かを、悪いハッカー(つまりクラッカー)が使う技術を使って試すのです。ただ、そうして得た情報を悪用するのではなく、クライアントにその点をレポートする・・・という仕事です。「正義のハッカー」とも言えますね。
このブログ記事は日本の話ですが、アメリカでも「ハッカー=悪」みたいなイメージが定着しているような気がします。
その証拠に、この"Ethical Hacker"に認定された・・という話をすると、「へえ、そんなものがあるの」と話のタネになったりしますから・・・
専門知識のない一般人にとっては、ハッカーは悪いことをする人という認識の人が多いのではと感じます。
言葉ってそんなものですよね。誤った意味や用法でも、それが広まってしまえばそのまま使われます。
きのうも本屋に行って「日本人の知らない日本語」というコミックエッセイがバカ売れしていることを知りとても驚きました。
私の「国際結婚一年生」が平積みされている隣にあったのですが、ちょっとうらやましかったです(笑)