Clubhouseに”Think Again”というクラブがあります。
ベストセラー著者アダム・グラントの新書のタイトルがついているこのクラブでは、毎週のように多様なジャンルの著者を招いて
対話をするルームが開催されています。
今日たまたま目にしたルームに入ってみたところ、"Your Turn: How to Be an Adult"の著者・Julie Lythcott-Haimsという方をゲストに「どのように子どもを大人に育てるか」という話をしていました。
現代のアメリカでは、とにかく親が子どもの言動をすべて追跡しすぎているという彼女のコメントを聞いて、別の選択肢について知りたくなり、プロフィールに質問を書いてみました。
(Clubhouseで大勢のオーディエンスが来るこのようなルームでは、モデレーターが質問の内容を事前にスクリーンすることがあります)
ステージ上で待っている間にどんどん緊張してきて、最後のほうで「もうあまり時間がありませんが…」とモデレーターが繰り返していたので、今回は質問できなくてもそれはそれで…と思っていたら”OK Emilio, and then Etsuko”と声がかかりました。
自分の番がきて、挨拶も早々にプロフィールに書いた英文をそのまま読み上げました。内容としてはこんな感じでした。
「日本では子どもたちは自分たちで電車に乗って習い事に行っていたけど、サンディエゴではそれができない。長男は長い散歩に行くけれど、私は必ず彼に位置情報がわかるようにスマートフォンを持たせている。日本ほど安全ではなく、誘拐や暴力的な事件が日常的に起こっている社会で、子どもの一挙手一投足を見張らないという選択肢とは?もしくは、何歳以上になったらそれをやめるべきと考えますか?」
これに対し、Julieは「日本はアメリカに比べてとても安全で、子ども達が親の目から離れて自由に行動出来たり、成長できたりする健全な環境があることは素晴らしい」、また「統計的には、子どもは知らない人よりも知っている人に誘拐されたり、傷つけられてしまう可能性のほうが高い」という指摘とともに、letgrow.orgという団体を紹介していました。そして、子どもの成長とともに少しずつ彼らの行動範囲や自由度を増していき、同時に監視の目を緩めていくことを提案していました。
彼女のコメントのあと、お礼の言葉と共に、彼女の隣のAdam Grantに、長男が彼の本”Think Again”を読み、とても良かったと言っていたことを伝えると、彼はマイクのボタンをパチパチとさせて拍手してくれたのが嬉しかったです。
ちなみに、このような部屋で日本人が質問しているのをほとんど見たことがないのですが、モデレーターとしてはスピーカーの人種や性別などの多様性にも気を配っているはずだと思うので、またチャンスがあれば今度はAdamに直接、彼の本についても質問してみたいと思っています。