7月です。
関西ではもう梅雨が明けてしまい、
夏の暑さと向き合う日々が続いております。
関西では来月からお盆です。
この時期、お盆の精霊棚についての問い合わせがありますので
精霊棚の一例をご紹介します。
※精霊棚とは、お盆にご先祖様をお迎えするために準備する棚のことです。
おがらやホオズキ、お供え等は、お盆の時期にスーパーや
ホームセンターでお求めいただけます。
提灯や精霊船は仏具屋さんにてお求めください。
飾り方やお供え物は地域によって異なります。
必ずしも図の通りにしなければならないという決まりはありません。
ここでは一例をご紹介しますので、ご参考までにご覧ください。
お盆が終わった後のお供えにつきましては、昔は精霊船に乗せ、
川に流していましたが、近年では環境への配慮からそうした
風習を行わない地域も増えています。
市町村によっては、お盆飾りを回収する取り組みもございますので、
詳しくはお住まいの自治体にお尋ね下さい。

図の説明
① おがらや青竹 精霊の宿る所で結界を意味します。
② ホオズキ ①のおがらや青竹から提灯に見立てて吊るします。
③ 御位牌 精霊棚を作れる場合には、
お仏壇から精霊棚へお移しします。
④ 水の子 お皿に蓮の葉をしき、ナスやキュウリを賽の目に切り、
洗い米を混ぜたものを盛りつけます。
これは法界万霊(全宇宙の精霊)に対する
供物の意味があります。
⑤ お霊供膳 ご飯、おつゆ、野菜の煮物、酢の物、香の物を
用意します。
⑥ 灑水盤 お皿に水を張って、溝萩か、マキを浮かべます。
これは、煩悩の火をこの水で鎮める意味があります。
⑦ 果物や野菜、お菓子等の供物。
⑧ 馬と牛 ナスとキュウリにおがらや割り箸を刺して
馬(きゅうり)と牛(ナス)を作ります。
馬に乗って早く帰ってきてほしい。牛に乗って
ゆっくり戻ってくださいといった意味があります。
⑨ 精霊棚 テーブルや台にゴザや白い布をしきます。
⑩ ハシゴ おがらで仏壇へのハシゴを作ります。
⑪ 提灯 ご先祖様がお帰りになる際の目印になります。
⑫ 精霊舟 此岸(迷いの世界)から彼岸(悟りの世界)へ
渡るための船を意味します。
できれば初(新)盆のお家は用意されることが多いです。
お盆はご先祖様の年に一度の里帰りです。心を込めてお迎えし
ご先祖様に喜んでもらえるよう準備を整えましょう。
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