ドレナージ術後 | みおすたちんのブログ

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今筋トレ休止中のがん患者の記録

ドレナージの処置が終わり、元いた病室に戻ってきたわけですが、さて、ここで一つ選択せねばならなくなりました。

まあ、水分補給はいわゆる「らくのみ」で解決、オッケー。

問題は排泄の方ですな。

大の方は、もうここ長い間なーんも食べてないので、出て来る気配も無いんですが、問題は小の方。これは点滴もやってるし、水分は摂るので、絶対止められません。

看護師に「尿瓶使いますか?」と聞かれましたが、上体を起こしちゃいけない状態で、どうやって尿瓶で処理をすりゃいいのか、全く思い浮かばない。
つか、処置の仕方が想像できない。
なんだか、身体を可能な範囲でひねったりもぞもぞした挙句、失敗しそうな感じがばっちり予想できたので

カテーテルにして下さい・・・・てことになりました。

ハッキリ言って

ドレナージ術よりも、カテーテル挿入の方がごっつい痛かったッス・・・・(汗)。

そりゃ、今まで何度かカテーテル入れられたことあるけど、麻酔が効いた後でしたからね。麻酔もなんもしてない状態で、ぐいぐいぐいぐいと差し込まれました。30分位ズキズキしてました・・・

さて、これでとりあえず、安静の状態が保てる状況になったわけですが、正直
絶対安静ってのをなめてましたね。はい。

動ける状態であるのに、動かせない状況ってのは、思ったよりもずっと苦痛でしたね。寝返りもまともに打てず、洗面も歯を磨くことも出来ない。天井と周囲の壁とTV画面しか見れない世界、ってのは例え短期でも、結構しんどいものでしたね。

水をのむのも、らくのみ使ってるのに自分の顔面にぶちまけたりなんてのが、たまにあったり、薬を飲みたいのに、落としちゃって・・・なんてもの何度かあったし、不便極まりなかったです。

それでも、ドレナージ直後から、痒みは随分マシになって、施術前は不安一杯で、何だか怖い、と言っていた嫁さんも術後にわりと平気な状態(というよりも、多分平然としているように
見えた)の自分を見て、随分嬉しそうにしてました。

看護師は一定時間ごとに術後の管理に訪れて、テープとチューブのズレが出てないかどうかってのに、随分神経を尖らせてましたネ。少しでもずれてそうだ、とか不明瞭だと思ったら、別の同僚看護師を連れてきて、二人で確認。徹底してました。

で、ようやく3日後。留置したチューブが安定したという判断を医師が下し、自分のベッドの周囲のみ、立ち移動を許可という状況に。とりあえず、一歩前進。

もう直ぐに尿管カテーテルは抜いてもらって、尿瓶というか長いホースの付いた専用の器具を使って用を足すことが出来るようになりました。というか、例え僅かなスペースでも、自分の足で立って移動できるってのは、かなり有り難い事だな、と思いましたね。
更に3日後、今度は自分の居る入院病棟の中なら、移動OKという許可が出ました。感動のためか、それとも単に貧血でも起こしたのか、自分の足でトイレまで行って用を足せるようになった時は、なんだかくらっと来ました。(笑)

施術前は10を超えていたビリルビンの数値も、週を追うごとに毎回2~3ずつ下がっていき、黄疸もそれにともなって、少しずつ改善されていき、痒みも相当緩和されてきました。

しかし、それとは別に、痛みは増していきました。
再発していると思われる部分が、外から触っても分かるほどに固くなり腫れ上がって、腸の蠕動運動と思われる動きに合わせてかなり痛みが増すようになり、もはやロキソニンでは追い付かなくなって来ました。
ある日、夜中にいきなり刺すような痛みが鳩尾~胃の部分(実際には再発して腫れている腸)に走り、思わずナースコール。
ロキソニン以上の痛み止めを、ということで、ボルタレン座薬を使用しました。
さすがによく効いてくれて、その後は問題なく寝れたわけですが、この頃には上体をしっかり起こして歩くことが厳しくなってきてました。
それまではちょくちょくあった、再発部分の腸の蠕動運動も、この頃にはかなりの腫れでもはやこの頃は腸が動いて空気を送り出す音や、動いている感覚は全く無くなってました。