お寺は、住宅街の急坂の途中にありました。ひっそりとして誰もいません。観光客の訪れない寺院です。
階段を上ると摩崖仏が現れました。
摩崖仏には特別な力があります。
見上げると金色に輝く毘盧遮那仏の立像が下界を見下ろしています。
お参りしていると、ご住職が出てこられました。
サマンサは、初めてお会いするご住職の美しさに感動してしまいました。
本堂に入ると、大蛇が現れました。大きな白ヘビです。
正式な参拝方法は、高野山で僧侶たちの行う”五体投地”です。韓国では、一般の方が通常のお参りでこの参拝スタイルをとるそうです。
日本の大学で学んだというご住職は、日本語で丁寧に寺院を案内してくれました。
韓国と日本の仏教交流に力を注いでいらっしゃるとか。
ご住職と一緒に梵鐘をならしました。音の振動で手がビリビリしました。
十一面観音をお参りし、お土産と甘茶のご接待を受けました。
サマンサがご住職と握手をすると、またビリビリと電気が走りました。
宮殿で感じた深紅の光、あのビリビリと同じだったのです。
再び参拝したい大切なお寺になりました。
つづきは、7月の納涼会でお話ししたいと思います。
おしまい。