実家に「開かずの間」があったと嫁が話してくれた、とXさん。
それは開けることを禁止されている部屋を意味していました。
怖くて開けることがなかったその部屋です。彼女が嫁ぎ先で姑にこの話をしたのには意味があります。
姑がサマンサと知り合いだからです。
早速、姑はその部屋には本当に何かいたのか?と、訊いています。まるで地縛霊か座敷童か、と尋ねられているようです(笑)。
彼ら家族が感じていたのは気のせいではありませんでした。開かずの間には亡霊が棲んでいました。
母親の父の母、つまり母方の曾祖母です。
死んでいる彼女はどうすることもできなくなり、ずっとその部屋で暮らしていたことになります。
サマンサは、彼女を成仏させてあげました。
お迎えに来て欲しいという彼女の希望に応えてくれたのは義姉でした。
義姉はサマンサに軽く会釈をすると、彼女の手を引いてあの世へと連れて行ってくれました。
さて、あなたの家に開かずの間があるとしたら。
浮かばれないご先祖があの世からのお迎えを待っているのかもしれません・・・。