当時の総理大臣原敬は、1921年11月に暗殺されました。
東京駅丸の内南口、券売機手前の床面に埋め込まれた小さな円の内部に6角形という形をしたマークは、原敬が殺害された現場です。
先日、サマンサは東京駅で知人と待ち合わせをしました。
なぜか原敬の襲撃現場を確認したがるサマンサがいました。
サマンサは、故人に弔いを求められていました。
原敬は成仏していませんでした。
彼は、未だ政治を担おうとしています。終わりにしたくないのです。
なぜ、人々が無意識のうちに東京駅の現場跡を残そうとしたのか分かります。
原敬の無念が人々の気持ちを動かしていたのです。
過去の事件や事故、懐かしい歴史や人物を語りたがるサマンサがいるとき。
成仏できずにいる故人が、弔いを求めているのかもしれません・・・。