立派な未来をつくろうと覚悟を決めてきたこの世です。
実際に来てみると、選んだ家族は想像以上に多岐分野への影響力をもっていました。
私にはちょっと荷が重すぎます。どこまで家族と関わっていくべきか考えていました。
有名大学と大学院にすすみ、これからの将来を鑑み新しい分野に挑戦しました。
あとは未来にむけ結婚、この世で予定していたパートナーをみつけだすことです。
しかし、実際はなかなか伴侶に恵まれませんでした。
簡単に恋愛させてもらえません。予定していないお相手と軽率な恋愛は一族にとって危険すぎるからです。
彼に相応しい女性が登場するまで、無駄なご縁は遠ざけられていました。一族とその守護神に彼の将来は守られていたのです。
ようやく探していたパートナーが現れました。
彼は予定していた人だと知り、緊張感で我を失い迷いそうです。
さて、この世に予定された幸福な出会いがあるとしらたら。
人は大切な本番を前にすると、緊張して前がよく見えなくなります。
目の前の人は、はたして私がこの世でさがしていた人なのか、と・・・。