記憶違いはよくあることかもしれません。
それは私が中学校にあがったばかりのときです。
家の中で走りまわっていた私は、台所の床下に落ちてしまいました。
床下収納口の蓋が開いていたとは知らず勢いよく飛び込んだのです。割れたガラス瓶で足を切り、出血した私を当時高校生だった姉が背中におぶって病院へ連れて行ってくれました。
助けてもらった私は姉に心配をかけて申し訳ないと思い、ありがとうと心の中で言いました。
大人になって、その時の姉の気持ちを知ることができました。
私の記憶していた姉ではありませんでした。
姉は怪我をした私に向かって「面倒をかけないで欲しい!」と怒っていました。
いまでも些細なことに不満を抱えている姉です。私は姉の生き方をまねしたいと思えません。姉にもっと楽に生きて欲しいと思っています。
私も生き方を変えたいと思い続けています。快く生きている人のまねをするだけで、以前より幸せを感じられるからです。
私は姉との接し方を変えてみることにしました。
幸せに生きる私をまねることで、姉の姿が変わりはじめているようですから・・・。