町のはずれに飼料工場があります。
建設が決まる際、町の住人に協力金が支払われました。
お金を受け取ることは建設に賛成である意思表示でした。
町にとっても税収や雇用のうまれるよい話でした。
工場が建設されると住人は臭いに悩まされました。
すると建設用地を譲り渡したのは私の祖父だという人物が現れました。
子孫として責任があるといいます。
役場に訴えますが具体策はありません。
役所でなんとかして欲しいと話すだけでした。
この町の住人たちは、問題解決を他者に委ねようとします。不満を口にしますが、人任せの住民たちの現実は動きませんでした。
工場は、嫌な臭いを見逃してくれそうな建設地を探していました。人任せな町なら反対運動は起こらない、目をつぶってくれるでしょうから、と・・・。