用意してもらった控室でやすむことにしました。
簡易ベッドで横になっていると、夫が様子をみにきました。
夫の姿に驚いた私は「外でも観ましょうか」と言って起き上がると、窓のなかった壁に突然窓が現れました。
二人並んで、外の景色を眺めていました。
翌朝、目が覚めた私は、夢ではなかったと思いました。
ナースセンターで看護師たちに聞いても、夫が歩いて行くはずない、誰も目撃していない、と信じてもらえませんでした。
夫が寝ている病室に戻ると、たくさんの管につながれ意識の戻らない夫は、目を閉じたままでした・・・。