実家は昔からご近所の方たちが集まる家でした、と話すXさん。
今でも実家は、母がお茶やお菓子で接待する楽しい談笑の場になっています。祖母の代から、特別な用事はなくてもいろんな人たちが勝手にやってくる家だったそうです。
しかし、彼らをよくみると体だけです。霊魂がみえません。
Xさんの母親の魂も体にはいませんでした。
霊魂の集う場所が他にありました。
それは、実家の敷地内にある「蔵」です。彼女の母親や元気に働く兄の霊魂、さらに亡くなった人までもが集まっています。
誰にも邪魔をされない、気兼ねのいらない場所のようです。生霊と死者の亡霊は、「蔵」で楽しく談笑しているのですから・・・。