髪の毛が抜けては、再び生えてくる孫娘を不憫に思うXさん。
病院にかかりますが、依然とはっきりとした原因は分かりませんでした。
仲の良い家族です。孫娘はみんなから愛されています。彼女の成長は、家族にとってかけがえのないものでした。
大切に育てられている娘の髪の毛を、なんとかしてあげたい。Xさんは、サマンサに祈願を依頼されました。
サマンサが「ケダモノ臭い」と感じたのには、理由があります。
孫娘には、動物霊が憑依していたのです。
Xさんの実家では、その昔、養豚場を経営していたそうです。内臓を食することも日常で、生活を支える一部となっていました。
彼らには、与えられた恵みとは思えず、臭くて嫌な思い出だけしか残っていませんでした。
孫娘からみれば曾祖父の時代のお話です。
失いかけていた記憶、命を大切に思い、恩恵にあずかるという心を、天は彼らに問いかけていたのです。
一族が天の問いかけに気付くことで、孫娘の髪の毛が抜けることはなくなりました。
偶然とは思えない現象に主治医は、なぜ回復したのかは説明できない、と伝えるのですから・・・。