二つの学校が併合したため、廃校になった校舎。今は、集会場として地域住民に開放されています。
町の役員として活躍しているXさんは、集会に出席しました。
その日は、なんとなく気持ちが重く頭痛がしてきたといいます。
得体のしれない不調な症状は、とても不快でした。
あの学校に何かあるのではないか、と思いました。
それとも土地に悪い因縁でもあり、災厄が降りかからないとよいけれどと感じました。
サマンサが視ると、廃校に棲んでいるものがありました。
学校の怨念というお化けです。
なぜ学校に生徒たちがいないのか。先生が来ないのか。
学校は訴えていました。
学校は知らないのです。廃校になったことを。
何かを知らないものたちは、困惑しているかもしれません。
見えないものたちにも、現実を伝えなくてはならないのです。
困惑は怨念となり、人々に訴えかけてきそうですから・・・!