この世に来る時、どこの家族にしようかと考えていました。
いくつか希望を申し出たものの、ある家族から招かれたのです。
まるで推薦を受けたような気分でした。
この世に来てみると、両親となる人達は私を歓迎している様子ではありません。裕福で恵まれた家族でしたが、まるで私が無理を言ってやって来たようでした。
いつも優秀な姉と比べられていました。
注目される姉と距離を感じ、誰にも相手にされない私がいました。
周囲から疎外されていると思うこともあり自信が持てませんでした。
常に私で良かったのかと遠慮するようになりました。
知らなかったのです。
この家族の元へやってきた私を招き最も歓迎していたのは、両親でなく姉だったなんて・・・。