いったいどのくらい待ったでしょうか。
待てど暮らせど彼は戻って来ませんでした。
もう二度とこんな思いはしたくありません。
前世で彼女は心に誓いました。
彼女の魂は過去の記憶を持ち、待つことに疲れていました。
今世、再び彼と知り合い結婚しました。
夫となった彼は遠征を繰り返し、いつ自宅へ戻れるかわかりません。
再び待つ暮らしは、彼女を苦しめるだけでした。
妻となり彼女が自ら選んだ手段は病気です。
彼は仕事を辞めざるをえませんでした。
もう夫を待つ必要はありません。
彼はいつもそばにいてくれるからです。
新しい人生に気付けなかった彼女の魂は、苦しみから解放されました。
理想の未来をはじめるために・・・(謎)。