自宅に誰かいるような気配がすると話すMさん。
霊感のある夫と一緒にいると、時折、お線香の匂いがするといいます。
自宅の周辺をうろついていたのは、亡くなった祖父でした。
自分が亡くなっていることすらわからない様子。
なにしろ、あるはずの自宅がないのですから。
彼はお風呂場で亡くなったといいます。
さらに住んでいた自宅は取り壊され、新しい家に建て替えられていました。
生きている人と同じ、何も聞かされていなかった出来事に驚きを隠せません。
サマンサは、亡霊となってさまよう彼に現実を伝えました。
事情を知った彼に笑顔が戻りました。
もう自宅をさがしあぐねる必要もありません。
Mさんは祖父の気持ちを知り、成仏を祈るのでした。