届かぬ思いやり №1077薬が原因で骨が壊死してしまったTさん。金属を入れた足は不自由で、なぜ私がこんな目に遭うのか、と苦しみを訴えていました。病院が悪かった。先生の説明が不十分だった。ひどい仕打ちだと嘆いています。彼女の周囲にはいつも心ない人、ずるい人が現れます。おまけに彼女が杖をつく姿を人は冷たい目で見るというのです。こんな思いで、気持ちよく生きられるはずもありません。彼女の心には、悲しいかな誰の優しい言葉も届かないのでした。