生まれてきた順番 №956後継ぎの長男は、二人の子供と会社を残し、亡くなりました。彼は、会長である父や弟を助けるため、今世、生まれて来たのです。寿命は、三十年と少しの予定でした。懸命に頑張って、10年以上延命してみせたのです。彼は、弟が成長するのを待っていました。準備は整いました。予定通り、弟が社長に就任しました。弟は、ほんの少し、生まれてくるのが遅かっただけなのですから。