娘と夫を残し亡くなった妹はどうしているでしょう、と姉が尋ねてきました。
亡き妹は、姉の気持ちを教えて欲しいといいます。
未だ成仏せず、16年前の亡くなった日のままです。
娘を姉に育てて欲しかったようでした。
しかし、当時の姉は子供を育てる自信もなく、経済的にも妹の子供を引きとることは出来なかったそうです。
亡き妹は「姉の本当の気持ちが知りたい」と、繰り返しサマンサに言います。
姉が、自分の子供を引きとりたくなかったのか知りたいのです。
姉は涙ながらに答えました。
「引きとりたかったのですが、出来なかったのです」と。
妹は、とても安堵した様子で「姉からその言葉が聞きたかった」とサマンサに伝えてくれました。
彼女は小さく微笑み、ひとり天国へ旅立って行きました。