顔をあげると目の前に友人が立っていました。
驚きました。自宅のリビングにいたのですから。
友人の突然の訪問に、何が起こっているのか、Aさんは判断できませんでした。
「どうしたの」、そう尋ねようとしました。
よく見ると、彼女は足がありません。
何かあったに違いないと思い、慌てて友人に電話をしたといいます。
電話の向こうで彼女は「嬉しい」と言わんばかりの喜びようです。
ちょうどAさんの事を考えていたのだそうです。
友人は、Aさんからの電話を以心伝心と思ったようです。
まさか、身体だけ訪問していたなんて言えませんでした、とAさんは話してくれました。