岩手県大槌町に「風の電話」と呼ばれ、亡き人とつながる古いダイヤル式の黒電話があるといいます。
白い木製の電話ボックスは海岸を望む丘にあり、電話線のつながっていない電話とノートが置いてあります。
受話器を耳にあてると、亡くなった人と心で会話ができるのです。
その思いはノートにつづると、あの世へ届くようです。
亡き人は、必ず家族を守ってくれる。そう人々は信じ願ってやみません。
夫の体調がすぐれない時、妻は天国の義母に話します。
「あなたの息子をお守り下さい」
心は支えられると、強く生きられるのですから…。