離れを新築し、古い母屋を取り壊すことになった I さん宅。大きなお屋敷は、出入り口を決めるのも一苦労です。
ほとんど利用されることのなかったという、母屋側に昔からある引き戸の門扉。誰かが入口をふさぎ外部の侵入者を拒んでいます。奥の間に、氏神様が鎮座し静かに一族を守っていたのです。
敷地を見渡すと、新しく神様と称して招かれた狛犬達がウロウロしています。いったい幾つの神々?を迎え入れたのでしょう。祠のかたちばかりに気を取られ、どれが先祖代々の守り神か判らなくなってしまったようです。
サマンサは犬達を祓い、崇高な氏神様を祀りました。
お屋敷は光に包まれ、神々しく輝いてみえるのでした。