死神の迎え(その2) №17窓から外を眺めると、黒い雨雲の塊が立て続けに天から降ってきました。目の前でおこる光景を、本当に現実なのかと疑った瞬間、「夢ではない」と声が聞こえました。 外にカラスが着物を着て立っています。私を捜すように、部屋の中を覗いている死神です。 ちょっと滑稽な死神ですが、父が心臓発作で倒れた日の出来事です。 私はカラスに見つかりそうで、冷やひやしたことを覚えています。幸い、父も無事でした。 今、冷静になって思うと、カラス退治?をすれば良かったのですが。。。