昨今のコロナ禍で加速された面もありそうだが、今や通販は買い物の主流とも言える存在だろう。街角や道路の其処かしこで宅配の車を頻繁に目にするし、高速道路等でも同様であろう。

 

先日、通販で小物を一つ購入して、しみじみ思った。なんと、これは遥々鹿児島の店から東京まで送られて来たのであった。運良く近所の百円ショップで見つかれば、そこで買えるような物なのだが・・・。

 

私がこれを通販の某店で買う事にしたのには、次のような状況があった。まず近所の百円ショップでこれに出会えなかったのが出発点ではあるが、通販での価格が送料込みでもそれ程割高ではなく、どの店で買っても価格は同じだった事が大きく作用した。

 

送料に付いては、無料を標榜している通販社も珍しくなく、全国一律の送料を設定しているのは一般的だ。

 

この様な送料の無料や全国一律の設定は、販社にも、買い手にも、取引手続き上は簡潔で面倒がなく便利・好都合だと思う。しかし、その便利・好都合の裏で多くの過剰輸送による人的・経済的・環境的な損害が出ているのではないだろうか。今の便利志向の世の中、他の分野にも同様の構図が沢山有りそうだが・・・。

 

輸送費の無料設定を止め、距離依存の形に設定する事で、輸送距離が通販の物の価格に反映して、無駄に遠方から物を輸送させてしまう様な発注には自ずとブレーキが掛かるのではないだろうか。

 

距離依存の形での送料設定は、その具体化の中では色々の問題が予想されが、その意義を追求し、監督官庁はじめ関係官庁・関係者と政治家の皆さんは、効果的な現実解を出して頂きたいと思う。頼みます。

いち後期高齢者のお願いです。