このお話、翔くん総受けのかなりぶっ飛んだ設定です。苦手な方は悪いことは言わないので、ぜひスルーしてください。大丈夫な方のみ、心してスクロールしてくださいねm(_ _)mもちろんですが、これは素人自己満足のために書く妄想小説であり、実際のものとは一切関係ございません( ゚ε゚;)

 

 

初めましての方はこちら。




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Side O 






潤は俺の提案に最初はかなり抵抗した。

何言ってんだ、ふざけんなって。

だけど。


(でもさぁ、潤。俺がいないと姫は連れてこられないと思うな❓現にフラれまくってるじゃない)

(……うるさいな❗)

(潤にもこの国にも……姫にとってもいい考え、俺思い付いてるんだよね……どう❓聞きたくない❓)

(…………)

(潤も絶対いいって言うと思うな❓)


俺は妙に自信があった。

そう、潤は。

何だかんだで絶対に……俺の提案を受け入れる。

今までだってそうだった。

俺のことを信用してくれてるからこそ、俺の意見を取り入れてくれる。


しばらく考えさせてって言ってから2日。

潤は……俺の提案を飲んでくれた。

ほら、思ったとおり❗

『でも俺が優先だからね❗』って可愛くキャンキャン犬のように吠えるのも忘れなかったけど。


だから約束どおり、俺は潤に俺が思い付いた考えを伝えた。

……面白いことに、潤も似たようなことを考えてた。まぁ俺の方が一枚上手だったと思うけどね❓




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そうして色んな作戦を練って今、俺は下見をしに久しぶりに姫の湯殿を覗いたわけ。


相変わらず無防備にその綺麗な体を晒して、俺は柄にもなく、何度も……舌なめずりをした。

その美しい顔立ちにその体。

ホント反則。

……だけど、邪魔が入ったせいで、今夜はゆっくり拝めなかった。

窓が堅く閉ざされて、俺は仕方なく忍び足で屋根に上って、座り込んだ。


「あの護衛……」


確か、姫と初めて会った日にも声だけ聞いた。

あのときも、それから諜報活動をしているときも……こんな護衛で、姫は大丈夫なのかって俺、お節介にも思っていたのに。



……俺の気配に気づいた。


正確には……俺が隠れきれていなかったんだと思うけど。

だって……姫の体に手拭いごしに触れた彼に思わず……殺意が芽生えてしまって。

あんな下心丸出しの触れ方、誰が見たってわかるのに、姫だけは気づいてなかったけど。


とはいえその殺意すら一瞬だけだったのに、彼は気づいた。

俺の気配を感づいた奴はそういない。

やっぱり只者じゃないと思う。



「……ちょっと厄介なことにかるかもなぁ」


思わず顎に手を触れながら呟いた。

潤は……あくまでも合法的に姫との縁談を取り付けようとしてる。俺が当初から考えてることは……それが失敗した時だ。


潤にとったら二宮が……大きな壁になるだろう。

あちらも潤からの書簡をもらって、何かしらの作戦を立ててるに違いないしね。

二宮は頭がいいから……多分頭脳戦になると思う。


交渉が破談した場合……その時は俺の出番。

ってことは、あの護衛とも一発やり合わないといけない。

面倒じゃないと言えば嘘になるけれど、仕方ない。


『ソンシュウ国』最強の忍と『サクラ国』最強の男。

強いのはどっちかなぁ❓



「まぁ……負けないけどね❓」



扉の向こうに消えた姫のことを思い浮かべた。

もうすぐ会えると思ったらニヤニヤが止まらない。




ねぇ、姫。

俺はその辺の男よりだいぶ強いよ❓

だから潤のことを受け入れないならその時は。

大人しく俺に……拐われて❓

そしたらうんと……可愛がってあげるから。






俺は闇夜に溶け込むようにして、城を後にした。

……明日がとっても……楽しみ。




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思いの外長くなったけど忍side終わり❗

さてさて姫の運命はいかに……❓