櫻葉ではなく、相櫻です(>_<)

BL的表現あり。これは素人自己満足のために書く妄想小説です!!実際のものとは一切関係がありません汗。

大丈夫な方のみ、前へお進みくださいm(_ _)m





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そしてあっという間に始業式の日を迎えた。



オレもカズくんも、今日からが本格的に高校生活のスタート。

櫻井先輩にやっと会えると思ったら、昨日は興奮して眠れなかった。


でも、絶対に入学式みたいなことはしたくなかったから、目覚まし時計をいっぱいセット。

おかげでちゃんと起きられた。

……正直寝不足だけど、今日は始業式だけだから、授業中寝たらどうしようっていう心配はしなくて済みそう。


クラスは違うけど、これからは部活が一緒になるから、家の前で待ち合わせして出来るだけ一緒に行こうって、カズくんとは入学式の日に約束した。


その待ち合わせ時間より少し早く玄関のドアを開けたら、カズくんはもうオレの家の前に立っていて、スマホゲームをしてた。

オレの姿を見たカズくんはちょっと驚いた顔。


「早っ!まぁくん、今日はちゃんと起きられたんだ」

「うん!目覚まし10個セットしたから!」

「あ……そう……」


オレがどや顔で言うと、ちょっと呆れ顔になるカズくん。でも、全く気にならない。


カズくんと自転車で最寄り駅へと向かう道でも、オレは鼻唄を歌うぐらいとっても上機嫌だった。カズくんがニヤニヤしながら言う。


「機嫌がいいねぇ」

「え?そうかなぁ~」

「……恋の力ですかねぇ」

「……えっ?……ええっ!?」

「前見ろよ、危ねぇな!!」


つい動揺して、よそ見をしたオレにカズくんの怒号が飛んだ。



自転車はあっという間にオレたちの最寄り駅に着いて、入学式の日とは打ってかわって余裕で電車に乗れた。


カズくんは電車の中ではスマホゲームをする。

オレが多少遅れることを見越してやりかけたゲームがあったらしくて、思うところまでいけなかったから今からちょうどいいところまでやり込むんだって。


オレもゲームは大好きだけど、カズくんはオレ以上に好きだし、マニアでもある。


途中で目の前の二人席がちょうど空いて、座ったらもうカズくんのことは学校の最寄りまでそっとしておくことにする。


ゲームの邪魔をするとめちゃくちゃ怖いし。


オレは外の景色を見つめて、今日始業式が終わったら会える、櫻井先輩のことを想った。