櫻葉ではなく、相櫻です(>_<)

BL的表現あり。これは素人自己満足のために書く妄想小説です!!実際のものとは一切関係がありません汗。

大丈夫な方のみ、前へお進みくださいm(_ _)m






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その時、ガラガラって音ともに弓道場の入り口の扉が開いた。

オレと櫻井先輩がそっちを向くと。


「あれ?相葉くんじゃん」
「松本先生?!」


入ってきたのは、昨日会ったばっかりのオレのクラス担任、松本先生だった。


「相葉くん、松本先生知ってるの?」

「はい、オレのクラスの担任の先生です」

「俺、また1年生の担任なの」

「あ、そうだったんですね」

「先生は何でこんなところに……」
「ん?だって俺、ここの顧問だから」
「え…そうなんですか?」

「なに、意外?」

「いや……そんな……ことないです」


なんて口だけ言ってしまったけど。

じつはあんまり想像できなかったから、オレは驚いた。てっきりバレーボールとかそうゆうのかと思ってた。何となくだけど。


「まぁほとんど飾りだけどね。相葉くんこそ、何でここに?入部希望なの?バスケ部じゃなくて?」


想像は出来たけど、やっぱりな松本先生の質問攻め。

俺が「えっと……」ってしどろもどろになっていたら、それを見た先輩が笑って、


「…相葉くんは弓道部に入るそうですよ。ね?相葉くん」 


そう言ってくれた。オレは先輩がフォローしてくれたのがとっても嬉しくて、


「はいっ!」


とオレ史上最高の笑顔で答えた。


「へぇ、そうなんだ。まぁ確かに、リーダーが引退したら櫻井くんだけになっちゃうもんね。休部にならなくてよかった」

「リーダー?」

「智くんのことだよ」


松本先生の言葉に首をかしげると、先輩がすかさず教えてくれる。そして思い出したように、松本先生に言った。


「彼の友達も入る予定なんですよ」

「へぇ?それってさ、もしかして隣のクラスのカズくん?」
「二宮くんのことも知ってるんですか?」
「いや、相葉くんの自己紹介の中で聞いただけ。会ったことはないよ」
「……あ、そうなんですね」



松本先生は、櫻井先輩に個別で用もあったらしくて。

オレは先に帰ることになった。


元々先輩の所に押し掛けたのはオレだし。

でもやっぱり……もう少し一緒にいたかったけど。

なんて思ってたら。


「相葉くん?そんなおもちゃ取られた子供みたいな顔しないでよ」

「えっ!?」


先生に指摘されて、オレはびっくりして、思わず両手を顔にペタペタ当てた。先輩がプッと吹き出す。


「フフフ……」

「え?え?先輩、何がそんなにおかしいんですか?」

「あはは!やっぱり相葉くんって面白いね!」

「え、先生までっ!」


先輩と松本先生が大笑いしてて、オレは何だかよくわからなくて、多分顔が真っ赤になってた。




オレが一目惚れした綺麗な笑顔。

今みたいにツボに入ってくしゃくしゃの笑顔。

ホンの少し頬を緩ませただけの微笑み。



笑顔の他にも、お茶を飲んだ時に動く喉。

オレより手が小さいこと。

手を触るのが好きだってこと。


昨日はまだ知らなかった先輩をいっぱい知った。


それにカズくんより先に弓道の基本を教えてもらったし、弓も引かせてもらった。



いっぱいドキドキして。

思い返したら、とっても素敵な時間だった。





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「相葉くん、じゃあまた始業式の日にね」

「はい。ありがとうございました」

「気を付けてね」


オレは櫻井先輩と松本先生にお辞儀をして、両手にまた教科書を抱えて、弓道場を後にした。


「カズくんに今日のこと話そうっと」


オレは鼻唄を歌いながら、家に急いで帰った。


別れたばっかりだけど、オレはもう櫻井先輩に会いたくてたまらなくて。

始業式の日が待ち遠しかった。