櫻葉ではなく相櫻です(>_<)

BL的表現あり。これは素人自己満足のために書く妄想小説です!!実際のものとは一切関係がありませんのでご留意ください汗。


大丈夫な方のみ、先へどうぞm(_ _)m






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その日の朝、オレは今まで生きてきた人生の中でも超超超慌てていた。


「あーもう最悪なんでこんな日に寝坊するかなぁ、オレはっ!!


慌て過ぎて、ベッドに足の小指をぶつけて、痛すぎてうずくまって……また無駄に時間が過ぎていく。


「うぅ……いってぇ……」


目尻に涙がじわる。

泣き面に蜂って今のオレのためのことわざだよ、絶対に!





オレ、相葉雅紀。


この春、高校に進学した。


受験生の間も色々トラブル続きだったオレだけど、何とか無事に高校生になることが出来た。


今日はその高校の入学式なんだけど。早い話が寝坊した。


一番言われたくない親に言われたばっかりなのに……!







昨日両親と1ヶ月ぶりにスカイプで話した。


エアメールはもらうけど、もらう頃には違う所にいる。


向こうはこまめに連絡を寄越してくるわけでもないから。


オレからスカイプで連絡してみることもあるけど、大抵出ない。

……もう慣れたけど。


(久しぶりじゃん。今どこなの?)

(おー雅紀‼️俺と母さんはなー、今なんと!ロシアにいるんだな~)


ウォッカ右手に、何だか陽気なオレの父さん。


ロシアの季節ってよくわからないけど、すごく寒いイメージなのに、父さんはタンクトップだ。

少しして母さんが画面に入ってきた。


(雅紀、明日はいよいよ入学式ね)

(なんだ、知ってたんだ)

(二宮さんの奥さんが教えてくれたのよ~)


ニコニコの母さん。

……オレ、ちゃんと日にち伝えたと思うんだけどな?

オレのうっかりは絶対に親譲りだと思う。


オレがそんなこと思ってるなんてきっと全然思っちゃいないだろう母さんはくふくふ笑いながら言った。


(寝坊しないようにしなさいね~)

(分かってるよ…ったくうちぐらいだよ?入学式に親が来ないところなんか)

(あはは。次にそっちに帰る時はお土産一杯買ってくるからそれで勘弁してくれよ)


ちょっと拗ねてみるけど、いつもどおり笑って返された。ま、いつもどおりだけどね。


(あ、二宮の坊主に何がいいか聞いといてくれよ。明日会うんだろ❓)

(わかったわかった)


その後他愛ない話をして、スカイプを切った。

パソコンを閉じて、時計を見ると23時。


オレの家は普通の一軒家だけど、中学入学辺りからはほとんどオレ一人で住んでいて、両親とは一年の半分も一緒に暮らしていない。