小田島雄志先生、ありがとうございました!
小田島雄志先生が虹の橋を渡られました。2014年に文化庁の在外研修で韓国国立劇団に留学。帰国後、名誉ある「小田島雄志翻訳戯曲賞」を頂きました。受賞式で、小田島先生が言ってくださった言葉は忘れられません。「俳優としてのクオリティが翻訳にも表れている。俳優として翻訳家として日韓を繋ぎ、演劇の発展に寄与している姿は、自信を持ってください」演技も、翻訳も通訳も、この表現で大丈夫だろうか。ちゃんと伝わってるのだろうか。常に、ぐるぐる彷徨い続けていた私が、自分のやってきたことは間違っていなかったのだと、すこ〜〜しだけ自信を持てた瞬間でした。この受賞は私にとって大きな契機となり、俳優としての仕事も増え、翻訳だけでなく、積極的にプロデュースなどにも挑戦するようになり、一気に活動の幅が広がりました。お会いするたびに、いつもニコニコされていて、溢れんばかりのパワーをもらっていました。しょっちゅうお会いしていたわけではないのですが、すごくすごくすごくすごく寂しいです。小田島先生の米寿のお祝い会、奥様を支えられている姿がとても暖かくて、今でも目に浮かびます。実は、翻訳戯曲賞の賞金で自転車を買いました。自転車の名前は「雄志くん」自転車のこととは言え、「うちの雄志くん」と声に出して呼べるのは、日本全国、私だけですよね?と小田島先生にお伝えしたら、いいね〜、と、優しく引き笑いされていました 笑シェイクスピアや英文学の翻訳だけでなく、演劇をこよなく愛し、後続の演劇人たちの育成と、多くの戯曲に出会えるよう、世界を近づけてくれました。息子の恒志さん、創志さんも、その思いを引き継がれ、代々、翻訳一家として演劇界に光を与え続けてくれる小田島家。いち翻訳家として、いち演劇人として、いち人間として、尊敬して止みません。敬意を贈ると共に、また気が引き締まる思いです。本当に本当にありがとうございました。安らかなお時間を。